ネット将棋生活 clickshogi.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

ネット将棋とSOHO生活。将棋倶楽部24を再始動


by clickshogi
プロフィールを見る

森内名人の防衛で思うこと


第5局は森内名人が快勝。
名人防衛を決めました。

このシリーズを振り返ってみると、森内名人の強さが際立っていました。
第5局もそうですが、中盤で形勢が傾いている将棋が多かったようです。

形勢不明のまま終盤へ・・・
という熱戦はほとんどなかったですね。

中盤の時点で羽生三冠が苦しい、打開できるか。そんな対局ばかりでした。

テレビとかニコニコの解説では、形勢判断について「さほど差はない」「まだ、わからない」とするプロが多いです。

しかし、ソフトの判定では、序盤から中盤の時点でけっこうな差がついていたようですよ。

つまり、森内名人は横綱将棋をしたわけです。
羽生三冠を相手に、こんな将棋を連発できるのは、たぶん森内名人と渡辺三冠の2人だけでしょう。

しかし、ここで疑問に思うのは、森内名人を名人戦以外で見られないことです。
あらゆる棋戦で頭角を現している渡辺三冠と対照的です。

あれほど強いのに、なぜ森内名人を他の棋戦で見かけないのか。

森内名人と羽生三冠の対戦成績でも書きましたが、森内名人は2000年代中盤から不振といえるほど勝率が落ちています。

勝率で5割台というのは、並みの棋士と同じなんです。

しかし、名人戦を見る限り、どう考えても強い。
このミステリーを解くカギは、「中盤で差がついている」という点です。

羽生さんをターゲットにした事前研究を完璧にやっている。
ここに防衛の理由がありそうです。
[PR]
Commented by ぺこりん at 2013-06-01 22:44 x
羽生さんをターゲットにした事前研究を完璧にやったからといって、中盤までに優勢を確立できる棋士が何人いるのか・・・。
他の全ての仕事をやらないで、24時間研究をしたとしても。
森内名人は勝率だけでは測れない実力を持っているのではないでしょうか?
Commented by clickshogi at 2013-06-05 18:54
森内名人が途方もない実力をもっていることは、羽生さんとの対局を見ても、あるいは過去の実績からしても、まったく疑いないと思います。

ただ、勝率というのは、棋士の実力を正確に示すものだと思うんですよ。
タイトルだと、挑戦までの組み合わせの運不運もあります。タイトル保持にいたっては、番勝負の短期戦で勝ち越すだけです。
順位戦のクラスだと、入れ替えが少なすぎるので、実力を落としていてもA級B級に居続けるケースもあります。
しかし、勝率というのは、公式戦の全対局を見るわけですから、かなり正確かつ公平な基準になると思います。

ですから、2000年中盤以降の森内名人は、勝率で見る限り、かなり不調の状態にあります。にも関わらず、対羽生戦だけは、むしろ過去より勝率が上がっているのは、事前研究の成果かなと考えています。中盤までに優位を築いている将棋が多いですし。

もちろん、事前研究を勝利に結び付けられるのは、森内名人が力のある棋士だからに違いありません。
by clickshogi | 2013-06-01 14:07 | プロ将棋観戦 | Comments(2)