詰将棋の定番となったハンドブックシリーズ。
3手詰、5手詰は何度も読んだので、7手詰もやってみました。
アマゾンのレビューにもありますが、「意外にも難しくない」というのが最初の印象です。
7手詰ならトリッキーな難問を作れるはずですが、そういう問題はあえて収録してないようです。
たとえば、こういう問題。
実戦形に近い良問だと思います。
7手詰になると、「取った駒を使う」という問題を作りやすくなるので、実戦により近くなります。
あるいは、こんな問題もありました。
こちらも良問です。
・玉を狭いところに追いやる。
・逃げ道を封鎖する。
・邪魔な自駒を処理する。
わずか7手の中に詰将棋の手筋がてんこ盛りです。
実は、本書に収録されている問題のほとんどを短時間で解くことができました。
「もしかしたら私自身の棋力が上がっているのかな」なんてちょっとうれしくなります。
理由はもちろん、3手詰・5手詰ハンドブックを読み込んだからだと思います。
難しい問題を200問も出されたら嫌になってしまうので、本書くらいの難易度が自分にはベストでした。
一つだけ辛口の評価をします。
飛車(竜)と角(馬)が乱舞する問題が多めでした。大ゴマが活躍する問題が多いということです。
これは好みの問題かも知れませんが、私は小駒で地味に詰ます問題が好きなので、その点はちょっと残念でした。
ただ、実戦に役立つという意味では、飛車角の手筋がわかるのでお勧めです。