そして1年ほど前に廉価版の囲碁ソフトを買って、ちょっとずつ始めていました。
いやー、難しいです。なかなか上達しないので、ここ半年くらい小休止しています。
「囲碁将棋」とひと括りにする言葉があるくらいで、どちらも伝統的なボードゲームですから、似たイメージをもっている人が多いかも知れません。ですが、ゲーム性はまったく異なります。正反対とさえ言えると思います。
「将棋と囲碁の違い」というテーマは、けっこう人気のある話題なのでネットでもよく見かけます。
・将棋と碁、鍛えられる能力の違いは?
・将棋と囲碁はどちらが奥が深いですか?
・囲碁と将棋の違い
もっとも大きな違いは、次の点でしょうか。
将棋は局所的な「深い読み」が勝負を分けるゲームで、囲碁は全体の「バランス感覚」が勝負を分けるゲーム。
この違いはよく言われることで、上記のリンクでも言及されていました。
以下の事実からも裏付けられていると思います。
それは、「将棋は歳をとると棋力が落ちるが、囲碁は歳をとっても力が衰えない」という事実です。
どんなに偉大な将棋棋士でも60歳70歳となればアマチュアに負けるようになるかも知れませんが、囲碁の棋士はヨボヨボの年寄になっても強いままだと聞きます。
将棋に求められる「深い読み」というのは、知力・集中力・記憶力などに支えられているので、老化の影響をもろに受けてしまいます。残念なことではありますが。
その一方で、囲碁に求められるバランス「感覚」は、歳をとってもそれほどの衰えないようです。むしろ経験とともに洗練されていくのかも知れません。
将棋は、一点突破の深い知性。
囲碁は、差異を把握する感覚。
こんな風に特徴づけることができそうです。
老後の趣味とするなら囲碁の方が有力かも知れません。ただ、今のところ私は囲碁に馴染めません。将棋のもっているスリリングさが囲碁に感じられないので、面白さをいまいち実感できないのです。
今後もぼちぼち続けてみて、何か発見があればこのブログに書いてみたいです。