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ネット将棋生活
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棋聖戦の第2局。黄金カードはまたしても名局。
羽生三冠VS渡辺三冠という、三冠同士の棋聖戦第2局。

際どい勝負を羽生三冠が勝ちきりました。
羽生三冠の強さが出た名局でした。

以下、話題の一手。



64手目。後手の8六桂打ち。
平凡にして好手。
7七歩と打ちたいところで、歩がないので桂馬打ち。

もったいないから本来は打てない桂馬です。
ニコニコ解説の塚田九段も、候補手には上げていましたが、もったいないから有力ではないとしていたようです。

しかし、指されてみれば、他の手に比べても、もっとも確実に迫る手となりました。
実際、対局後のインタビューで、渡辺三冠はこの手を「厳しかった」としていました。

そして、焦点の一手。



69手目の先手6九銀成。
この次の一手で、後手7四飛車の大旋回。

そこで、銀成らずにしておけば良かったというコメントもありましたが、感想戦で明らかになったのは、
後手の5九銀を警戒した成りだったという。

成った理由も深ければ、成った後の7四飛車も控え室では見えていなかった妙手。

まさに黄金カードに相応しい大熱戦でした。
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by clickshogi | 2013-06-22 22:23 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
棋聖戦の第一局は、羽生三冠の新手で勝利
昨日の棋聖戦は、羽生三冠が勝利。

三冠同士の対局は、史上初らしいですね。
多くの人が楽しにしているカード(羽生VS渡辺)が、大舞台で実現しました。

先手の羽生三冠が新手を繰り出して、中盤までに指しやすい局面を作る。
そのまま勝利。



39手目の7一歩成り。
羽生三冠が用意した新手。


49手目の8三角打ち。
手厚く馬を作って指す。

8五の桂馬をすぐに取れない展開なので、この時点では「つまらない将棋にしたかな」という羽生三冠の感想がありましたが、後手に自陣角を打たせて、飛車角の動きを制限。
そして、角交換の前に桂馬をとる展開にもっていくことでリードを維持しました。

今回の展開は珍しいような気がします。

「羽生VS渡辺」の対局は、いつも羽生さんが中盤に不利な状況にいるイメージがあります。(気のせいでしょうか?)

事前に用意した工夫によって中盤でリードを奪い、そのまま逃げ切るというのは、あまり見た記憶がありません。

現在のプロ将棋は、過去よりさらに苛烈な「研究将棋」になっている。そんな話はあちこちで見聞きします。

そんな現実に対して、羽生三冠はしっかりと適応しているようです。
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by clickshogi | 2013-06-05 19:13 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
森内名人の防衛で思うこと
第5局は森内名人が快勝。
名人防衛を決めました。

このシリーズを振り返ってみると、森内名人の強さが際立っていました。
第5局もそうですが、中盤で形勢が傾いている将棋が多かったようです。

形勢不明のまま終盤へ・・・
という熱戦はほとんどなかったですね。

中盤の時点で羽生三冠が苦しい、打開できるか。そんな対局ばかりでした。

テレビとかニコニコの解説では、形勢判断について「さほど差はない」「まだ、わからない」とするプロが多いです。

しかし、ソフトの判定では、序盤から中盤の時点でけっこうな差がついていたようですよ。

つまり、森内名人は横綱将棋をしたわけです。
羽生三冠を相手に、こんな将棋を連発できるのは、たぶん森内名人と渡辺三冠の2人だけでしょう。

しかし、ここで疑問に思うのは、森内名人を名人戦以外で見られないことです。
あらゆる棋戦で頭角を現している渡辺三冠と対照的です。

あれほど強いのに、なぜ森内名人を他の棋戦で見かけないのか。

森内名人と羽生三冠の対戦成績でも書きましたが、森内名人は2000年代中盤から不振といえるほど勝率が落ちています。

勝率で5割台というのは、並みの棋士と同じなんです。

しかし、名人戦を見る限り、どう考えても強い。
このミステリーを解くカギは、「中盤で差がついている」という点です。

羽生さんをターゲットにした事前研究を完璧にやっている。
ここに防衛の理由がありそうです。
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by clickshogi | 2013-06-01 14:07 | プロ将棋観戦 | Comments(2)