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ネット将棋とSOHO生活。将棋倶楽部24は卒業
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コンピュータ将棋の偉大な一歩
先ほど、第2回電王戦の第2局が終了しました。

佐藤慎一4段 VS ponanza

佐藤4段が投了して、コンピュータ将棋が始めて現役プロ棋士を破るという歴史的な一局になりました。

いやー。熱い戦いでした。
人間同士の対局と違って、対コンピュータとなれば、心置きなく片方に肩入れして応援できます。
観戦した誰もが、やはり人間側を応援してハラハラしていたと思います。

こういう対局観戦は今までなかったように思います。
観戦者がみんな同じサイドを応援し、心置きなくエールを送るという。

W杯のサッカー日本代表を応援する気分に近いものがあります。
日本人の観戦者はみんな日本代表を応援しているので、観戦者に一体感があるような感じ。

開発者の方も、自分のプログラムで勝ちたいけど、一方でプロ棋士に頑張ってほしいという矛盾した気持ちがあるとインタビュー動画で語っていました。

電王戦は他の棋戦とは違った、個性的なタイトル戦になりそうです。

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対局内容は、ponanzaの細い攻めが続くか、佐藤4段が受け切れるかの勝負でした。
最後の最後まで白熱する戦いでした。

前回と同様、ponanzaも無理攻め気味。
これがコンピュータ将棋の特徴なのでしょうか。
終盤でプロ棋士側が優勢に見えた局面もあります。

ただ、プロ棋士側に疑問手が何度かあり、逆転を許すことになってしまいました。
これはしょうがないですね。
疲れもピーク、時間もない中での指し手のことです。

「はじめてプロ棋士がコンピュータに負けた」
という書かかれかたをメディアでされると思いますが、まったく気にすることはないですね。

コンピュータ将棋が強いことはわかっているので、「はじめて」かどうかは、すでにどうでもいいことです。

プロ棋士とコンピュータが100回対局すれば、何割かは敗北するはずです。それが1割か、2割か6割か、7割か、それはわかりませんが。

米長前会長は生前、第2回電王戦は「人間側の3勝2敗」と予測したそうです。

「はじめて負けたかどうか」という話ではなく、「人間側が何割くらい勝てるか」みたいな興味の持ち方をする段階です。
それほどコンピュータ将棋の水準は高くなっているということでしょう。

実際、PCに入れた練習用のソフトで、「勝ったり負けたりしていた」とプロ棋士が言っているわけですから。

佐藤4段は対戦を引き受けたから「はじめて負けた」ことになっただけの話です。
悔しいのは当然だとしても、会見で言っていた「他のプロ棋士に迷惑を・・・」というのは、まったく気にすることではないです。

そのうえで、コンピュータ将棋側から見ると、40年の月日を経て念願が叶ったわけです。

開発者の方々に拍手を送りたいです。

「コンピュータが人間を超えるのは絶対に無理」と言われた時代もあったわけで、感慨深いものがあります。

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米長前会長は、プロ棋士とコンピュータ将棋との共存共栄を望んでいたそうです。
今回の対戦はこれほど面白くて、ニコニコ動画の視聴者は40万人を超えていました。
すでに共栄共存ができていると思います。
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by clickshogi | 2013-03-30 23:54 | 将棋ソフト | Comments(0)
「寄せの手筋200」に英訳版があった
前に「寄せの手筋200」を紹介しましたが、その英訳版があることを知りました。

その名も「Ending Attack Techniques 200」。

直訳で、「終盤の攻撃の技術200」みたいな感じでしょうか。

Ending Attack Techniques 200(「寄せの手筋200」英訳本)

Attack という露骨な表現に驚きました。
チェスではそういう英単語を使うのでしょうか。
戦争用語そのままですね。

「寄せ」という日本語があまりに上品すぎるのかも知れません。

中の解説も読んでみたいですね。英語の面白さを発見できそうです。
ただ、日本語版をもっているので、ちょっと躊躇しています。

うーん。でも読んでみたい。
今後、買うことがあったら、このページで改めて紹介します。
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by clickshogi | 2013-03-29 19:37 | 将棋本レビュー | Comments(2)
7手詰ハンドブック
7手詰ハンドブック

詰将棋の定番となったハンドブックシリーズ。

3手詰、5手詰は何度も読んだので、7手詰もやってみました。

アマゾンのレビューにもありますが、「意外にも難しくない」というのが最初の印象です。
7手詰ならトリッキーな難問を作れるはずですが、そういう問題はあえて収録してないようです。



たとえば、こういう問題。
実戦形に近い良問だと思います。

7手詰になると、「取った駒を使う」という問題を作りやすくなるので、実戦により近くなります。

あるいは、こんな問題もありました。



こちらも良問です。
・玉を狭いところに追いやる。
・逃げ道を封鎖する。
・邪魔な自駒を処理する。

わずか7手の中に詰将棋の手筋がてんこ盛りです。

実は、本書に収録されている問題のほとんどを短時間で解くことができました。

「もしかしたら私自身の棋力が上がっているのかな」なんてちょっとうれしくなります。
理由はもちろん、3手詰・5手詰ハンドブックを読み込んだからだと思います。

難しい問題を200問も出されたら嫌になってしまうので、本書くらいの難易度が自分にはベストでした。

一つだけ辛口の評価をします。
飛車(竜)と角(馬)が乱舞する問題が多めでした。大ゴマが活躍する問題が多いということです。

これは好みの問題かも知れませんが、私は小駒で地味に詰ます問題が好きなので、その点はちょっと残念でした。

ただ、実戦に役立つという意味では、飛車角の手筋がわかるのでお勧めです。
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by clickshogi | 2013-03-28 11:54 | 将棋本レビュー | Comments(0)
世代交代の予兆
昨日の第38期棋王戦で、渡辺二冠が勝利。
自身初の三冠となりました。

わずか1ヶ月ほどの間に、渡辺竜王は2つのタイトルを獲得し、NHK杯も手にしました。

王将  佐藤王将から奪取

NHK杯 羽生三冠から奪取

棋王 郷田棋王から奪取

羽生世代の猛者たちからタイトルを獲得。
とうとう世代交代が始まったのかと予感させます。

考えてみると、渡辺三冠は29歳。
これから30代を迎えますので、もっとも力の発揮できる全盛期にさしかかります。

一方、羽生世代はこれから40代なので、気力・体力の下り坂となる分岐点にいます。

世代交代は、年齢という観点からも、「そろそろ」なのでしょう。
これはしょうがないことです。

たとえば、一時代を築いた谷川九段もタイトル戦から遠ざかってずいぶんたちます。
もっといえば、加藤一二三九段とか。

このように第一線で活躍する棋士が変化していくことは、まったく自然のなりゆきです。

今後、羽生世代がどこまで一線に踏みとどまるか。
そこが見所のひとつになってくると思います。

特に羽生さんは、そのポテンシャルの高さから、50歳を過ぎてもタイトル戦に登場して、往年のファンの狂喜させてくれるような気がします。
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by clickshogi | 2013-03-25 05:02 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
コンピュータ将棋はまだ弱いのか
第2回電王戦がとうとう開幕。
昨日、阿部光瑠四段VS習甦の対局でした。

コンピュータ将棋(習甦)の無理攻めにより、人間側の手堅い勝利。

午後からときどき観戦しましたが、コンピュータ将棋の強さは感じられない対局だったように思います。

解説の阿久津7段が「攻めが細いから無理」とした手を習甦は連発。
「攻めが続くかどうか」という手ではなく、「これは無理ですね」という手を習甦は選び続けたように思います。

筋の良くない手を選んで、コンピュータは自滅。
阿部光瑠四段はわりと余裕をもって指していたように見られました。

将棋倶楽部24でponanzaやボンクラーズの対局を見たときには、尋常じゃない強さを感じたのに、昨日はどうしたことでしょうか。

やはり、1分という早指し将棋がコンピュータに向いていたのか。
持ち時間の長い対局になれば、まだまだ人間が強いかも知れませんね。

ただし、電王戦はまだ始まったばかり。
コンピュータ将棋の強さを論じるのは、あと4局の戦いを見てからにします。
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by clickshogi | 2013-03-24 07:48 | 将棋ソフト | Comments(0)
寄せの手筋200
寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)


寄せのパターンを集めた本。
あまりに有名な一冊ですね。

初級者や入門者のための「基本の将棋本」だと思われていますが、そんなことはないです。

私くらいの棋力(将棋倶楽部24で3段)だと、「早指しだったら絶対に寄せられなかった」という問題がけっこうあります。

将棋倶楽部24で4段くらいの人まで有効な本だと思います。

たとえば、以下の問題。



寄せられるでしょうか。
必死までもっていってください。

早指しの30秒だったら、私は間違えたと思います。

ただし、本書を読んでいるときは、パターンが最初からわかっているだけに、わりと簡単に解くことができました。簡単な基本問題から始まって、同じパターンの応用問題、復習問題と徐々に難しくなっていくからです。

一つ一つの問題にそれほど頭を悩ませることなく、寄せの手筋をすんなり身に付けることができるわけですね。

上記の問題は、「必殺の両王手」の章。
その他にも、頭金、腹銀、端歩、挟撃、退路封鎖、角と馬、飛車と竜など、あらゆる寄せパターンがあります。

驚くほど学習効果の高い本なので、「よく作ったものだなあ」と感心するほどです。

将棋倶楽部24の1級~5級くらいの方は、本書を繰り返し読むだけでレーティングが200~300は上がると思いますよ。

著者の金子タカシさんは、プロではなくアマチュアの方です。理数系の研究者で、大手企業に勤務されているそうです。アマチュアの方でもすごい人がいるものです。

終盤の将棋本を1冊だけ選ぶとしたら、私は迷わずこの本を推薦します。


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by clickshogi | 2013-03-12 23:05 | 将棋本レビュー | Comments(0)
NHK杯の準決勝を振り返る
次の日曜日、3月17日にNHK杯の決勝です。

<羽生三冠 VS 渡辺二冠>

昨年と同じゴールデンカードとなりました。
これは楽しみです。

ところで、準決勝が面白かったので、振り返ってみます。

<3月3日の準決勝第一局>

鈴木大介八段 VS 渡辺明竜王



先手が1七に銀を上がって、攻めの体勢をつくる直前の形が悪い状態。
このチャンスを逃さず、後手の渡辺竜王が戦端を開きました。

後手の見事な飛車の動きで、上記の局面。
ここで先手に大誤算がありました。
後手は次に6五歩を打ちそうな雰囲気ですが、違いました。



7五飛車。
これで、先手の飛車だけが危険な状態になって万事休す。

後手を押さえ込むどころか、飛車交換さえ不可能な状況。
先手は飛車が逃げ回る展開になって、早い終了となりました。

渡辺竜王の見事な差し回しが印象的でした。


<3月10日の準決勝第2局>

郷田棋王 VS 羽生NHK杯

先手の郷田棋王が優勢のようでしたが、最後になってもつれました。
後手は受けても一手一手で、先手を詰ますことができるかどうか。



後手は桂馬が2枚あるので、8五と7四に桂馬を打ちたくなるところ。
緊迫の秒読みの中で、羽生NHK杯の次の一手は?



8六銀打ち。
桂馬を温存するという決断の一手。
実はこれで正解。詰みでした。

もし、8五桂馬を打っていたら・・・



竜がよく利いていて、詰みがなかったようです。
解説の先崎八段が感嘆していましたが、秒読みの中でこの手を選べるのはまさに「天才」。
ドラマチックな将棋でした。さすが羽生三冠です。

決勝はどんな対局になるでしょうか。
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by clickshogi | 2013-03-11 22:49 | プロ将棋観戦 | Comments(0)