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ネット将棋生活
ネット将棋とSOHO生活。将棋倶楽部24は卒業
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竜王戦第二局の解説者が豪華
渡辺竜王と丸山九段の竜王戦が開幕しています。

第二局が明日、明後日にありますが、その解説者がけっこう豪華です。


▼ニコニコ動画の完全生中継

1日目の解説者:木村一基八段
2日目の解説者:羽生善治三冠

1日目の木村八段は、独特のおっとりしたキャラクターとか、サービス精神のある人柄もあって、解説も定評があります。

そして、2日目には羽生三冠が登場。解説で見かけることがほとんどない方ですから、これは貴重です。しかも、長時間のニコニコ完全生中継だけあって、裏話が飛び出るかも知れません。


▼NHK テレビ解説

1日目・2日目 :藤井猛九段

藤井九段は人気のある棋士ですが、解説も上手で「解説名人」の異名があるくらいです。

そして聞き手が、矢内女流4段です。
タイトル戦の聞き手に女流棋士が登場するのは久しぶりです。

(数年前から、タイトル戦のテレビ解説で、なぜか女流棋士が登場しなくなっていました。独立騒動が原因でしょうか)

やはり、男女で「聞き手と解説」を役割分担していた方が、見ていて安定感があります。

私が男だからかも知れませんが、男しか登場しないテレビ番組を見ているのは、正直辛いものがあります。

テレビ解説に女流棋士が復帰したのは本当にうれしい限りです。
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by clickshogi | 2012-10-30 09:21 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
将棋業界のマネタイズ
投資評論家の山崎元氏が将棋ビジネスについてコラムを書いていました。

衰退か? 盛り返すか? 頭脳の格闘技「将棋」をビジネスとして考える

将棋連盟の年間収入は27億円ほどで、ほぼ頭打ちになっているそうです。
将棋連盟のことを「成長が止まった中小企業」と喩えていましたが、言い得て妙です。

将棋業界を成長させるというのは、「考えるに値する大きなゲーム」であると締めくくっていました。


▼将棋ファンに課金?

上記のコラムの中で、非常に気にかかる点があります。

将棋ファンにたいして今の5倍10倍といった課金を目指すことはできないか?という内容がありました。
将棋ほどのコンテンツが、棋譜速報で毎月500円程度しか課金できていない。マネタイズに失敗しているという主旨でした。

「ファンへの課金」という方向性は、間違っていると思います。

ほとんどのコンテンツビジネスにおいて、消費者に直接課金するビジネスモデルは、市場を縮小させるだけで十分な収益を上げられていません。

将棋連盟が今までやってきた「企業スポンサーから収入を得る」というビジネスモデルがベストではないでしょうか。より安定的に大きな収益を得られるからです。

収益源を増やそうとして安易に課金するとファン人口が減っていきます。
結果として、スポンサーがつかなくなったり、スポンサー料を値切られるようになるでしょう。


▼スポンサーは入れ替わる

主要スポンサーの新聞社が衰退産業なので、いずれスポンサー料が払えなくなるという懸念があります。

この不安があるからファンに直接課金をするといった話が出てくるのかも知れません。

しかし、現在のスポンサーが降りるなら、他のスポンサーを探すだけではないでしょうか。
携帯通信業界・SNS業界・ヤフーのようなネット大手など、「その時代の成功者」に取引を持ちかけることになるでしょう。

実際、例年行われている「将棋祭り」がそうなっています。
昔は三越のようなデパートがスポンサーだったのに、今ではヤマダ電機のような家電量販店がスポンサーです。スポンサーは時代と共に変わって当然です。

棋戦のスポンサーがいつまでも新聞社である必要はなくて、将来的には名人戦のスポンサーがNTTドコモ、竜王戦のスポンサーがソフトバンクであってもいいわけです。

すべては、将棋業界に広告価値があればの話ですが。


▼直接課金で将棋業界はシュリンク

ということで、将棋業界が一番に考えるべきは、ファンを増やして広告価値をあげることに尽きるはずです。

新規のファンを増やすだけでなく、既存のファンの稼働率(視聴率)を上げることも必要です。

ちなみに、「将棋には伝統がある」と誇らしく語られることが多いですが、ファン人口が200人だったら、どんなに伝統を訴えてもスポンサーは現れません。

やはり、ビジネス面で重要なのは顧客(ファン)の数であって、「将棋の価値=2千万人以上という将棋ファン人口」といえるでしょう。

将棋ファンに課金するというのは、将棋人口を減らすことになるので、長期的にはスポンサー収入をリスクに晒します。

課金ビジネスに走ってプロ将棋の情報を制限すれば、確実に将棋への入り口を狭くします。将棋ファンの稼働率を下げることにもなりますし、ファンから離脱する人も増えていくでしょう。

よく聞かれるのは、「課金といっても些細な金額じゃないか」という話です。しかし、10代20代の若者にとっては、その些細な金額が将棋離れの原因となるはずです。

まして、上記のコラムは課金を5倍10倍にするという話ですから、取り返しのつかない結果をもたらすと思います。

スポンサーからカネをもらっているのに、加えてファンからもカネをもらおうとする「二兎を追う戦略」は、ファン離れとスポンサー離れを同時に引き起こす最悪の選択だということです。

50年後、歌舞伎や能のような「好事家を相手にするだけの狭い業界」になったり、人形浄瑠璃のような「補助金頼みの業界」になっていないことを願いたいものです。
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by clickshogi | 2012-10-26 22:37 | 将棋コラム | Comments(0)
まさかの羽生七冠とか
気が早いと怒られそうですが、妙に頭から離れないので記事にしておきます。

先日、羽生二冠は王座を奪取して、羽生三冠になったわけですが、このままタイトルを増やして二度目の七冠制覇になったりして、という話。

まず、他のタイトル戦で挑戦者になり得るかどうか。

・名人戦 :順位戦A級。序列1位で全勝中。

・竜王戦 :1組。来期に期待。

・王将戦 :挑戦者決定リーグ戦参加中。序列4位。残念ながら先日黒星がつきましたが。

・棋王戦 :挑戦者決定トーナメント参加中。あと3勝で挑戦者。

驚くべきことに、羽生さんはすべてのタイトルで挑戦者となり得る上位ポジションにいるんです。

すでに保有しているタイトルについては、番勝負に勝てば維持できます。
挑戦者になるためのリーグやトーナメントを勝ち抜いて、さらに番勝負で勝たないといけない「タイトル奪取」に比べれば、「タイトル防衛」のほうが確率は高いと思います。

ということで、このまま何年か保有タイトルを維持しながらタイトルを増やしていくと・・・伝説となったタイトル制覇「二度目の羽生七冠誕生」なんて奇蹟的なことになるかも。

ちょっと気が早すぎました。
でも、多くのファンの頭に過ぎったことではないでしょうか。
4冠になったあたりで、将棋界が「ざわざわ」してきそうです。
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by clickshogi | 2012-10-20 22:27 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
羽生二冠の鬼手炸裂
昨日の王座戦第4局。
渡辺二冠 VS 羽生二冠の対局は、千日手の末、指しなおし局が深夜2時まで続く大激闘でした。

千日手局で羽生二冠の放った手が話題になりました。

この局面。
後手(羽生二冠)の手番。



先手に詰みはなく、後手に詰めろがかかっています。
後手は金を使って守らざるを得ない状況。

ポイントは、ここまでの経緯です。
もともと後手の羽生二冠が押していた将棋で、控え室でも後手優勢で一致していたほどでした。

それが渡辺二冠の驚異的な粘りで、形成不明までもつれてしまって、とうとう「先手詰まず、後手詰めろ」へ。

つまり、何度も羽生VS渡辺戦で見てきたような、「渡辺竜王の驚異的な粘りで逆転」といった空気がただよっていたのです。

そこで、羽生二冠が放った手が以下。



歩頭に銀打ち。後手の詰み筋はここに桂馬が打たれるので、詰めろを消した犠打になっているわけですが、なんとこれが先手の詰めろになるという。
「詰めろ逃れの詰めろ」の鬼手でした。

これで千日手を獲得。
逆転模様の将棋を「引き分け」に持ち込んだことになります。

こうなると羽生ペースで、指し直し局は怒涛の攻めで王座復位を果たしました。

いやー、今回の羽生VS渡辺戦も、ほんとに熱戦でした。
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by clickshogi | 2012-10-04 22:51 | プロ将棋観戦 | Comments(0)