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ネット将棋生活
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羽生三冠のタイトル獲得数が80期で最多タイ
あちこちでニュースになっていますが、この前の王位戦で羽生二冠が勝って三冠となり、通算タイトルも80期を達成しました。

獲得タイトル数が大山名人に並びました。本当に大変なことです。

<将棋タイトル獲得数の一覧> 2011年9月17日現在

大山 康晴80
羽生 善治80
中原   誠64
谷川 浩司27
米長 邦雄19
佐藤 康光12
森内 俊之9
木村 義雄8
加藤 一二三8
升田 幸三7
南   芳一7
渡辺   明7


こうやって見てみると、大山、羽生、中原の3名が突出しているのがわかります。

谷川九段が3名に続いていますが、数の上では若干離されています。中原時代を引き継いで一時代を築きましたが、すぐに羽生世代の突き上げがあり、タイトルを荒稼ぎする期間が短かったのだと思います。

層の厚さで知られる羽生世代ですが、羽生三冠以外の棋士は上位にいないことに意外感があります。羽生三冠のライバルと目されていた佐藤、森内両名はタイトル10期前後です。

これは良く考えればあたりまえで、羽生世代がたくさんいるわけですから、タイトルを分け合うしかないんです。ライバルが多過ぎて、タイトルの独占なんてできないわけです。

そう考えてみると、一口に「羽生世代」といっても、一人で80期を獲得した羽生三冠がいかに突出した「特別な存在」であるかわかります。

また、若手の中で飛びぬけて強い渡辺竜王ですが、通算タイトルは7期にとどまります。羽生世代が現役バリバリですから、タイトル獲得は容易でないことがわかります。

近年活躍が著しい久保二冠は、羽生世代より5年ほど若い年齢ですが、タイトル通算5期にとどまっています。

それにしても、羽生三冠はまだ40歳ですから、もう20期獲得したら通算100期の偉業もありえるかも知れません。(40歳から20期のタイトル獲得を現実的に見込めるところがまたすごい)

万が一、羽生さんが通算100期獲得となれば、将棋の歴史上、最初で最後になるように思います。もう永久にタイトル3桁に到達する人は出てこないでしょう。
今後、10~20年のうちに将棋ファンは歴史を目撃することになるかも知れません。
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by clickshogi | 2011-09-17 16:42 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
趣味の有難味
ときどき将棋という趣味に感謝することがあります。
プロ将棋のタイトル観戦とか、ネット将棋とか、案外そういう些細なことで日常に張りが出たりします。

人生に変化がなくなってくるということかも知れません。
日常に変化がなくなっていくのは良くないですが、歳をとるとほとんどのことが想定内になります。
起業してみても、数年もたてば想定内のことばかりになって、すべてが日常の繰り返しになってきます。

日常の繰り返しが増えてくるいっぽうで、人生でどうにもならないことに直面するのが歳をとるということかも知れません。

だから、心の避難所のようなものが必要なんでしょうか。
オスカーワイルドが言っていました。「単純な楽しみ」が心の避難所だと。
それが趣味だと思います。

子供の頃、大人の人たちがプロ野球に熱中するのを見ては「いかがなものか?」と心の中で思っていました。他人の応援ではなく自分の人生に熱中したらどうかと思っていたのです。かわいくない子供でした。

しかし、今では、観戦に熱中できることを有難いと痛感しています。
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by clickshogi | 2011-09-11 22:09 | SOHO日記/運営日記 | Comments(0)
将棋の子
将棋の子 (講談社文庫)

自分が読んだ将棋本をときどきレビューしてみようと思います。
最初にもっとも印象に残っている1冊から。

「将棋の子」は奨励会を舞台にしたノンフィクションで、夢叶わずプロ棋士になれなかった人たちのその後が描かれています。

本書の中にも記述がありましたが、挫折や苦悩は何も将棋界に限ったことではなく、人間が生きていればどこにでもあります。しかし、それにしても、奨励会の群像劇はなぜこうも感動を誘うのでしょうか。

地元で天才と呼ばれ、20代中頃まで将棋にすべてを奉げ、家族も総出でバックアップする。しかし、プロ棋士になれなかったときには、その技術は一般社会でほとんど意味をもちえません。挫折はどこにでもあるとはいえ、その悲劇性が際立っています。

また、登場人物たちは二十歳前後になっても少年の面影を残していて、挫折と再生の物語に感情移入しやすいのもあるでしょう。子供のころから将棋ひとつに集中している純粋さがそうさせているのだと思います。

ノンフィクション賞をとった作品ですが、日本文学史上に残る傑作だと思います。
人にたいして、ただ祈るような気持ちになれる数少ない作品です。
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by clickshogi | 2011-09-02 22:58 | 将棋本レビュー | Comments(0)