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カテゴリ:将棋本レビュー( 15 )
けっこう手強い「爽快!3手詰トレーニング200」
久しぶりに将棋本をレビューします。

渡辺明竜王の「爽快!3手詰トレーニング200」。けっこう前に電子書籍で購入した本です。

爽快! 3手詰トレーニング200 (マイナビ将棋文庫)

3手詰の詰将棋が200題掲載されています。

本書を読んで思ったのは、3手詰なのに意外に難しいということ。

3手詰ハンドブック」は、ほとんどが一目で解ける問題なのですが、本書は思ったより時間がかかりました。

実戦形の囲いというよりは、ややトリッキーな問題が多いかも知れません。中段玉の問題が多く、状況を理解するまでに時間がかかります




たとえば、こんな問題とか。

解けてしまえば手筋なんですが、一目の段階では「えーっと・・・」となります。

もう1題だけご紹介します。



やっぱり中段玉。3手詰で難しい問題を作るには、玉は真ん中にもってこないと無理ですね。

3手詰だけに答えを見ずに解けましたが、思ったより時間がかかったことがショックでした

早指し30秒だとしたら、間違えたことでしょう。

「もしかしたら棋力が落ちているのではないか。頭が固くなっているのではないか」なんて心配になりました。

5手詰になると難しい問題は珍しくないですが、本書は3手詰なのに手強い問題集なので貴重です。

Amazonのレビューには、「逆転の3手詰よりやさしい」といった記述がありました。

逆転の3手詰 (将棋連盟文庫)

この本は読んだことがありませんが、さらに難しい3手詰となれば興味津々です。いつか手に取ってみたいです。

やっぱり3手詰は最高

3手詰を解いていると、改めて「いいな~」と思いました。

理由はもちろん、「難しすぎない」という点です。本書「爽快!3手詰トレーニング200」は3手詰にしては難しいというだけで、詰将棋としては難しいわけではありません。

それほど苦しまずに解けますので、頭の体操にもってこいです。

スマホに入れてありますが、電車の中などのちょっとした時間潰しに最高です。

※本書は「固定レイアウト型の電子書籍」ですが、スマホの画面でもまったく問題ありません。

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by clickshogi | 2016-10-22 15:01 | 将棋本レビュー | Comments(0)
プロ棋士のアイドル化「プロ棋士カラー名鑑」が今年も出た
プロ棋士や女流棋士が勢揃いしたカラー名鑑が発売されます。

人名簿というより写真集でしょうね。

プロ棋士カラー名鑑2017。

プロ棋士カラー名鑑2017 (扶桑社ムック)
プロ棋士カラー名鑑2017 (扶桑社ムック)

羽生さんの表情がいい(笑。

表紙には、名人の佐藤天彦さん。そして、中学生プロの藤井聡太さん。今年話題になった2人ですね。

ちなみに、昨年出たのがこちら↓

プロ棋士名鑑2015-2016 (別冊宝島 2332)

こちらは、いつもの羽生スマイル。

それにしても、プロ棋士のアイドル化が進んでいるということでしょうか。

スポーツ選手なら、この手の本は珍しくありません。プロ野球名鑑は出ているし、昔の野球カードも似たようなもの。

しかし将棋の世界でこの手の本が売れるというのは、30年前には考えられなかったことではないでしょうか。

そのうち、1人1人の棋士をカードにした、カードバトルゲームが出てきそうです。

ともかく、将棋熱は高まっているんでしょう。
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by clickshogi | 2016-10-21 08:27 | 将棋本レビュー | Comments(0)
ひと目の必死
久しぶりの将棋本レビュー。

マイコミ将棋文庫SP 将棋・ひと目の必死

この本は、「寄せの手筋200」の金子タカシさんによる必死問題集です。

必死の大家だけあって、傑作問題ばかり。180の良問がそろっています。

「寄せの手筋200」の方は、「腹銀」「両王手」など寄せのパターン別に部類してありました。手筋を習得する「教科書」として最適。

そこで、「寄せての手筋200」で一通りパターンを学んだら、「ひと目の必死」で力試し、という流れがベストではないでしょうか。

「ひと目の必死」から何問かご紹介します。



1手必死。

たった1手で必死がかかります。
実戦でありそうな局面ですが、まず浮かばない手。

こんな手を実戦で打てたら気持ちいいでしょうね。

私はこの1手が見えませんでしたが、解けてみると「なんで見えなかったんだろう?」という手。


正解は・・・・


1二角打ち。

もう一問紹介します。



こちらも、良問。
実はわりと有名な手筋なので、必死問題に慣れている人はすぐに解けるかも知れません。

正解は本書の60問目でどうぞ。

「有名な手筋」というのは、玉の斜めに打つ一段金です。

一段に金があるのは、いかにも働かない感じがしますが、必死問題で頻出するパターンの1つです。


上記で紹介したのは、「1手・3手」の問題。
必死問題の中では簡単な部類に入ります。

本書には「5手・7手」「9手以上」の問題もあって、かなり手ごわい。私の棋力ではどれだけ考えても解けないような問題ばかりで、解答はすぐに見るようにしています。
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by clickshogi | 2014-01-26 21:53 | 将棋本レビュー | Comments(2)
5手詰ハンドブック
今まで何度も「5手詰ハンドブック」に記事で触れてきましたが、本のレビューはまだでした。

3手詰ハンドブック7手詰ハンドブックは記事にしたので、今回は5手詰ハンドブックを取り上げます。

5手詰ハンドブック

詰将棋の本は山ほどあるのに、なぜ、この5手詰ハンドブックは人気があるのか。

たぶん、一目の直感を外す問題が多いからだと思います。

「この駒の配置なら、このあたりかな?」と思うような第1感がハズレになる問題ばかりです。

棋力のある人にとっては、第一感が正解なのかも知れませんが、私のレベルでは本当に「考えさせられる問題」ばかりです。

たった5手詰なのに、すぐに解けない。「あれれっ?」と考えさせられる。それでいて、駒の配置は実戦形を残しているのでトリッキーではない。

つまり、神がかり的な良問揃いなんです。

本書に収録された200問の中で、個人的なベスト問題はこれ。



私が一番てこずった問題です。
どうでしょうか。

一手目は、無意識に除外してしまうような「一見悪手」を指さなくてはいけません。

5手詰なので、初手で動かせる駒は限られているし、その後の分岐も多くありません。
それでいて、「絶対にこの手はない」と無意識で思い込んでしまっているために、どうしても正解が見えませんでした。

ようやく正解がわかったときには思わず唸りました。

本書には、こういった良問が多いです。
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by clickshogi | 2013-04-25 23:19 | 将棋本レビュー | Comments(2)
「寄せの手筋200」に英訳版があった
前に「寄せの手筋200」を紹介しましたが、その英訳版があることを知りました。

その名も「Ending Attack Techniques 200」。

直訳で、「終盤の攻撃の技術200」みたいな感じでしょうか。

Ending Attack Techniques 200(「寄せの手筋200」英訳本)

Attack という露骨な表現に驚きました。
チェスではそういう英単語を使うのでしょうか。
戦争用語そのままですね。

「寄せ」という日本語があまりに上品すぎるのかも知れません。

中の解説も読んでみたいですね。英語の面白さを発見できそうです。
ただ、日本語版をもっているので、ちょっと躊躇しています。

うーん。でも読んでみたい。
今後、買うことがあったら、このページで改めて紹介します。
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by clickshogi | 2013-03-29 19:37 | 将棋本レビュー | Comments(2)
7手詰ハンドブック
7手詰ハンドブック

詰将棋の定番となったハンドブックシリーズ。

3手詰、5手詰は何度も読んだので、7手詰もやってみました。

アマゾンのレビューにもありますが、「意外にも難しくない」というのが最初の印象です。
7手詰ならトリッキーな難問を作れるはずですが、そういう問題はあえて収録してないようです。



たとえば、こういう問題。
実戦形に近い良問だと思います。

7手詰になると、「取った駒を使う」という問題を作りやすくなるので、実戦により近くなります。

あるいは、こんな問題もありました。



こちらも良問です。
・玉を狭いところに追いやる。
・逃げ道を封鎖する。
・邪魔な自駒を処理する。

わずか7手の中に詰将棋の手筋がてんこ盛りです。

実は、本書に収録されている問題のほとんどを短時間で解くことができました。

「もしかしたら私自身の棋力が上がっているのかな」なんてちょっとうれしくなります。
理由はもちろん、3手詰・5手詰ハンドブックを読み込んだからだと思います。

難しい問題を200問も出されたら嫌になってしまうので、本書くらいの難易度が自分にはベストでした。

一つだけ辛口の評価をします。
飛車(竜)と角(馬)が乱舞する問題が多めでした。大ゴマが活躍する問題が多いということです。

これは好みの問題かも知れませんが、私は小駒で地味に詰ます問題が好きなので、その点はちょっと残念でした。

ただ、実戦に役立つという意味では、飛車角の手筋がわかるのでお勧めです。
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by clickshogi | 2013-03-28 11:54 | 将棋本レビュー | Comments(0)
寄せの手筋200
寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)


寄せのパターンを集めた本。
あまりに有名な一冊ですね。

初級者や入門者のための「基本の将棋本」だと思われていますが、そんなことはないです。

私くらいの棋力(将棋倶楽部24で3段)だと、「早指しだったら絶対に寄せられなかった」という問題がけっこうあります。

将棋倶楽部24で4段くらいの人まで有効な本だと思います。

たとえば、以下の問題。



寄せられるでしょうか。
必死までもっていってください。

早指しの30秒だったら、私は間違えたと思います。

ただし、本書を読んでいるときは、パターンが最初からわかっているだけに、わりと簡単に解くことができました。簡単な基本問題から始まって、同じパターンの応用問題、復習問題と徐々に難しくなっていくからです。

一つ一つの問題にそれほど頭を悩ませることなく、寄せの手筋をすんなり身に付けることができるわけですね。

上記の問題は、「必殺の両王手」の章。
その他にも、頭金、腹銀、端歩、挟撃、退路封鎖、角と馬、飛車と竜など、あらゆる寄せパターンがあります。

驚くほど学習効果の高い本なので、「よく作ったものだなあ」と感心するほどです。

将棋倶楽部24の1級~5級くらいの方は、本書を繰り返し読むだけでレーティングが200~300は上がると思いますよ。

著者の金子タカシさんは、プロではなくアマチュアの方です。理数系の研究者で、大手企業に勤務されているそうです。アマチュアの方でもすごい人がいるものです。

終盤の将棋本を1冊だけ選ぶとしたら、私は迷わずこの本を推薦します。


漫画の売れ筋ランキング!(最新版)

将棋本の売れ筋ランキング!(最新版)


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by clickshogi | 2013-03-12 23:05 | 将棋本レビュー | Comments(0)
挑戦!次の一手難問集
挑戦!! 次の一手難問集

「次の一手」はあまり読んでこなかったのですが、本書を読んでほれ込みました。

とても思いつかないような妙手ばかり。
解答を見ると、ほんとに唸るような「すごい手」ばかりです。

難問だけあって、正解にたどり着けない問題ばかりでした。

「このあたりかな~」という感じで偶然に正解してもあまり意味がなくて、次の相手の応手にたいして、さらに絶妙の妙手があるような問題が多いです。

次の3手くらいをワンセットで読みきらないといけないですね。

本書の中から一問。



後手は詰まず、先手は詰めろ。
守っても一手一手なので、詰めろ逃れの詰めろをかけなくてはいけません。

先手玉が詰まされる局面を正確に見ていくと、どのポイントを守ると「詰めろ逃れ」になるのかわかりますので、そこから考えるといいかも知れませんね。

あと先手に銀か金が入れば後手玉は即詰みなので、先手は即詰されずに駒を手に入れる方向で考えることになりますね。

すごい一手があります。
まったく思いつかないのに、言われてみればこれしかなくて、「なんでこれが思いつかなかったのだろう」という手です。

ちなみに、やっぱりこれも3手ワンセット。相手の応手にたいして、さらに妙手を繰り出さないといけません。

(解答まで全部明かすと著作権的にまずそうなので、興味がある人は読んでみてください。)

とにかく、本書みたいな次の一手をやると将棋観が変わります。
たった一手で、ここまで局面がひっくり返るのか、と唖然とします。
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by clickshogi | 2013-02-16 10:37 | 将棋本レビュー | Comments(0)
面白いけど・・・「消えた戦法の謎」
消えた戦法の謎―あの流行形はどこに!? (MYCOM将棋文庫)

勝又教授の「消えた戦法の謎」。
本書を読むと、新しい視点で将棋を見ることができます。

個別の対局がどうこうではなく、巨視的な将棋の見方です。

なぜ、その戦法が採用され、どこが争点だったのか。やがて採用されなくなったのは何故なのか。

たとえば、刈田幸三名人が考案した「スズメ刺し」戦法。
矢倉戦の端攻めとして大流行して、中原・米長時代には名人戦シリーズで多用されたことも。

先手のスズメ刺しにたいして、後手は棒銀で対抗する。
→ 先手は2九飛車戦法=森下システムで対抗する。
→ 今後は後手がスズメ刺しを採用する。
→ 森下システムが姿を消す。

10年以上の長期的な時間軸で戦法の流れを追っています。
なんとも遠大な視点です。

将棋の主役は、もしかしたら棋士でも対局(棋譜)でもなく、戦法の流れではないかと思えました。

「有効な戦法」という大きな流れに、すべての対局が注がれているかのようです。

個々の対局によって戦法に化学反応が起きて、やがて流れが変わっていく。
ドラマのように面白い本です。


ただし、、、
読んでいて、細かい定跡の解説にちょっと疲れました。

個々の戦法書(定跡書)であれば、「知っておけば得する情報」として意欲が持ちやすいのですが、「戦法の移り変わり」となると、興味が途切れがちでした。
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by clickshogi | 2013-01-08 19:25 | 将棋本レビュー | Comments(0)
賭け将棋の世界を垣間見る
賭け将棋をテーマにした短編の漫画があります。
作者は、「課長島耕作」とか「人間交差点」で著名な弘兼憲史氏。

読んだのは10年位前ですが、かなり強烈な印象が残っています。
この短編は以下の文庫本の中に収録されています。

弘兼憲史短編集 (2) (講談社漫画文庫)

簡単にあらすじを紹介します。(読んだのは昔なので、細部に若干の違いがあるかも知れません)


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時代設定は、1960年代の後半(昭和40年代)でしょうか。
主人公は、妻子と家のローンを抱えた普通のサラリーマン。
将棋の腕に覚えがあり、たびたび賭け将棋が開かれる一室(賭場)に出入りして小遣いを稼いでいた。

賭け将棋の主催者も参加者も見た目はヤクザではなく、ごく普通の中年たち。(雀荘を高レート化したマンション麻雀のようなイメージです)

賭け将棋のシステムは、低い賭け金からはじまって、両者の合意があれば一手ごとに掛け金がつり上がっていく方式。(実力差が大きい場合は、低い掛け金のまま勝負を終えることができる)

主人公はいつものようにそこそこ稼いだ後で、次の相手を求める。
そこで、同じように勝ち頭の男をみつけて勝負することに。
相手は冴えない平凡なサラリーマン風。


<ここから先、ネタバレになります。漫画で読みたい人は見ないで>


将棋は中盤まで進んで、主人公のペース。相手の実力はそれほどたいしたものではなかった。
主人公はもっと稼ぐために掛け金を吊り上げていく。相手もなぜか同意し続ける。

終盤に至って、賭け額は跳ね上がっていった。
賭場にいる人間はすべてこの一局に注目している。

最後の最後、掛け金が尋常じゃない額になったとき、相手のメガネがキラリと光る。
主人公優勢のはずだったが、実は気づきにくい負け筋が残っていた。
相手は掛け金を吊り上げるために、最初から最後まで、主人公を手玉にとっていたのだった。
もしかしたら相手はプロ棋士崩れではないか・・・

サラリーマンの主人公は尋常ではない借金を背負うことになる。
もちろん、こんな遊びをしていることは家族は知らない。
主人公はふっきれた顔で何事もなかったかのように家族の元に帰っていく。


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、、、といった話です。

妻子のいる平凡な日常と薄暗い賭場のヒリツク感覚が、みごとなコントラストになっていました。
手慣れた遊びだったはずが、掛け金がつり上がることで後戻りのできない蟻地獄へと変わっていく。
そして、自分を追い込んだ相手がどこまでも凡庸な外見の男というのも、将棋の怖さがにじみ出ています。

この作品で興味深いのは、賭け将棋が一般だった時代の空気を感じることができる部分です。
実際にあった賭け将棋の世界に近いかどうかは、私にはわかりませんが。

ただ、いわゆる「賭け将棋」のイメージよりも現実に近いような気がしました。

賭け将棋といえば戦後の「真剣師」が思い浮かぶわけですが、「和服のアウトロー」といったイメージが根強いと思います。

しかし、現実の賭け将棋は、この漫画に描かれているようなもので、もしかしたら麻雀と近い雰囲気だったのかも知れません。スーツを着た普通のサラリーマンたちが小遣い稼ぎでやっている、ちょっとだけアンダーグラウンドの遊びだったのかも。
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by clickshogi | 2012-11-17 20:26 | 将棋本レビュー | Comments(0)