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ネット将棋生活
ネット将棋とSOHO生活。将棋倶楽部24は卒業
カテゴリ:プロ将棋観戦( 73 )
谷川前会長の心労の中身
将棋ソフト疑惑の騒動の責任を取る形で、谷川会長が辞任しました。

新会長には佐藤康光九段が就任し、難しい時期のかじ取りを行うことになります。

谷川前会長が辞任したのは、単に責任を取るだけでなく、体調不良もあるようです。

昨年末から体調を崩し、現在は入院されているようです。

心労が重なったことは想像に難くありませんが、「心労」の中身は何か?という点が重要かもしれません。

単に、将棋界の信頼を損なったこと、騒動の対応に追われたことだけでしょうか。

もしかしたら、「三浦九段が実は冤罪だったのではないか」という迷いの中に、心労の原因があるのかも知れません。

不正を行った人を処罰するなら心労はありませんが、不正を行わなかった(かも知れない)人を処罰したとなると、責任者に心労が蓄積するはずです。

あくまで想像ですが、谷川前会長の中で「もしかしたら冤罪だったのでは?」という気持ちがふくらんでいくごとに体調が悪化したように思います。

「疑わしきは罰せず」というのは、冤罪を避けるためなのはもちろんですが、統治者の心の健康のために必要なのかも知れません。
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by clickshogi | 2017-02-09 15:02 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
三浦九段のソフト不正疑惑が決着?
三浦九段のソフト不正疑惑のニュースがありました。

日本将棋連盟が設けた第三者の調査委員会が「不正の証拠はない」という結論に達しました。三浦九段のスマホを調べても不正の痕跡はなかったとか。

それを受けて、日本将棋連盟の谷川九段が三浦九段に謝罪する内容の会見をしました。三浦九段は会見で「元に戻してほしい」と訴えました。

話題になっていた「将棋ソフトとの指し手一致率」については、バラツキがあるので証拠にならないとのこと。

うーん。たしかに終盤に入れば一致しても不思議はないし、「何%一致すれば黒」という線引きができない。証拠として採用するのは無理でしょう。

以下の2点の疑問が残りました。

三浦九段が一手ごとの離席を繰り返したという話がある。これについての事実関係と理由。

もし事実であれば納得のいく説明がほしいところ。事実でないなら、この話がどこから出たのか調査する必要があります。

もう1つ。そもそもスマホを解析して証拠がないことの具体的な説明。

遠隔操作のアプリを入れたら、アンインストールしても痕跡は残りそうだけど、このあたりの詳しい報告がありません。スマホやPCの痕跡は残るものなのか、消せるものなのか。調べることでどこまでわかるのか。この点の技術的な解説がない。

そもそも提出されたスマホが疑惑の対局日と同一のものか?という点から調べたのかどうかを説明していない。

第三者の調査委員会というのがどの程度の調査能力があるのかまったく不明です。だから妙なモヤモヤがある。

もちろん、まったくの冤罪である可能性もあるので、疑った目で見るのは間違っていると思うけど。

明確な証拠がない状態で、「やったに違いない」という空気が将棋界にあったわけです。冤罪はそうやって生まれるのかもしれない

疑わしきは罰せずの原則を守るようにしたいものです。(当ブログでも、完全中立とは言い切れない記述があったので反省しています)

確実に言えるのはひとつ。不正ができないシステムを作っていくことが大切だということ。

あと、奨励会も徹底した不正対策が必要ですね。10代の若い時期ほど、ITに詳しい人も多いし、若気の至りで一線を越えてしまうケースが多い。むしろ不正防止は奨励会の方を重点的にやった方がいいかもしれません。


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by clickshogi | 2016-12-27 22:46 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
竜王戦が盛り上がる
渡辺竜王に丸山九段が挑戦している竜王戦は、勝ち星が3勝で並びました。次が決戦です。

三浦九段の出場停止で波乱の幕開けとなった今期の竜王戦ですが、熱戦が続いて盛り上がってますね。

第6戦は丸山九段の猛攻で、二日目の午前中に終わるのではないかという将棋。

渡辺VS丸山の竜王戦というと、2011年、2012年がありますが、そのときは渡辺竜王の貫禄勝ちでした。

そのときの印象が強かったわけですが、今期は互角の戦いです。

こうなると、三浦九段の疑惑が遠い昔の事のように思えてくるから不思議です。

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by clickshogi | 2016-12-08 17:22 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
藤井システムが終わってないとしたら
先月、第24期銀河戦で、藤井九段が優勝しました。

藤井九段は順位戦でB2まで降級していますし、最近公式戦の上位で見かけないこともあり、意外感はありました。

しかし、もともと力のある棋士ですから、まだまだタイトルに手が届くのかも知れません。

むしろ、驚いたのは、採用された戦法です。

藤井九段は決勝トーナメントですべて藤井システムを選択しました。

  • 船江恒平五段 vs 藤井猛九段 藤井システム
  • 梶浦宏孝四段 vs 藤井猛九段 藤井システム
  • 藤井猛九段 vs 横山泰明六段 藤井システム
  • 藤井猛九段 vs 広瀬章人八段 藤井システム

自ら開拓した戦法で見事な勝利を重ねました。

藤井システムはまだまだ健在ということが明らかです。

プロの棋戦で戦法が使われなくなったとしたら、対策が完了して勝てないと結論がでたから

ずっとそう考えていたのですが、そうでもないのでしょうか。

なぜ今までプロの棋戦で藤井システムが採用されなくなったのか、実に謎です。藤井九段自体が、ほとんど採用しませんでした。

消えた戦法の謎」の勝又教授に聞いてみたいところです。
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by clickshogi | 2016-10-30 17:25 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
対局の解説で知りたいのは将棋ソフトの見解
竜王戦の第二局がはじまっています。

棋譜中継を見ていて、知りたいことが書かれていないと思いました。

ファンが知りたいのは・・・

  • 将棋ソフトは現在の局面をどう判定するのか
  • 将棋ソフトは次の一手に何を挙げているのか

今までのように控室のプロ棋士の見解ではなく、将棋ソフトはどう見ているのか?を知りたい。

プロよりも将棋ソフトが強い時代になりましたので、当然そうなります。

今でも、棋譜解説でたまーに、「ponanzaは○○を挙げていた」みたいな解説が入るけど、少なすぎです。ファンが知りたいのはそこなんだから、一手ごとに将棋ソフトの見解を知りたい。

将棋ソフトの見解を抜きにしてプロ棋士が何を語っても、「将棋ソフトは何を言ってるの?」という感想も持ってしまう。将棋ソフトの方が強いんだから、そう感じるのはしょうがないことです。

だからといって、プロ棋士の解説が不要なわけではありません

将棋ソフトの有力手がわかっても、アマチュアにはその手の意味がわからない。そこはプロ棋士の解説を聞きたいわけです。

どの棋戦からそうなるかわかりませんが、できるだけ早く、一手ごとに将棋ソフトの判定と次の有力手を紹介してもらいたいものです。(それにたいするプロ棋士の見解も加えて)

2chではファンが一手ごとに将棋ソフトの見解を紹介して、議論していると思いますが、プロ棋士の解説がないので読む気がしません。

それにしても、将棋ソフトがプロ棋士を超えるようになった今、将棋の楽しみ方の一つ一つが変わっていきそうです。

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by clickshogi | 2016-10-27 18:24 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
森内1強時代は長期安定する
3ヶ月ぶりの更新です。
ブログは書く習慣が途切れると復帰が難しいですね。

カリスマブロガーのイケダハヤト氏が、著書の中で「再開する力」を力説していました。
ブログ運営で大切なのは、やめてもすぐに再開することだとか。

いくら続けようと思っても、ブログが中断してしまうのは避けられない。だから、再開するしかないみたいです。何度でも。
つくづく、その通りだと思いました。


10年帝国のはじまり?

ところで、将棋の話題です。ついに来ました。森内一強時代。

森内名人が竜王位を奪取して、竜王名人という2大タイトルを独占しました。
前回の記事で、「まさかの森内時代が到来する?」と書きましたが、きましたね。

「一強」というのは単に2大タイトルだからというだけではなく、内容からも言えると思います。

名人戦は羽生三冠、竜王戦は渡辺三冠が相手でした。
現役最強の二人を相手にしたタイトル戦で勝ち取ったものです。

しかも、将棋の内容が、際どい終盤の「指運」とか、相手のミスとかではなく、力勝ちとしか思えないようなものでした。

敗れた渡辺前竜王が、インタビューで「力負けです」と言っていたのが印象的です。
たぶん、今年の名人戦の羽生三冠も「力負けだった」と感じていると推測します。

ということで、森内二冠が現役一強ということには、ほぼ異論はないと思います。

(ただ、以前コメント欄に書きましたが、「強さだけを公正に比較するなら、勝率で判断するしかない」というのが持論です。この話題はいつか書きたいと思います)

ともかく、森内時代が到来しました。

そして、この時代は長期化するような気がしてなりません。

もともとタイトル戦のような短期決戦はタイトルホルダーに有利です。

挑戦者はリーグ戦やトーナメント戦を勝ち抜くことに忙殺されますが、タイトルホルダーはじっくりと準備する余裕があるからです。

研究将棋となっている現代では、その傾向が強まっているようです。

しかも、森内二冠は、しっかり準備して待ち構えることで強さが発揮されるイメージがあります。

数年前、どれほど勝率が下がっても、名人戦と順位戦は安定した強さを発揮していたからです。
数年前は誰も予想していなかった森内時代の到来。
その長期安定化が実現するかも知れません。


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by clickshogi | 2013-12-06 05:36 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
まさかの森内時代が到来する?
「まさか」といったら失礼かも知れませんが、ここ数年ほど調子を落としていた森内名人が復調しています。

先ほど、竜王タイトルの挑戦者決定戦で、挑戦権を獲得しました。

来月からの竜王戦は、渡辺竜王VS森内名人という頂上決戦になります。

もし、森内名人が勝つようなことになれば、名人・竜王という2大タイトルを制することになります。

実に9年ぶりの2大タイトル制覇。
2004年のときも森内名人が2大タイトルを確保していました。

その年に竜王戦で敗れて渡辺竜王が誕生することになりました。

それ以降、森内名人を名人戦以外のタイトル戦で見かけることが徐々に少なくなり、近年にいたっては勝率も3割~5割という状況。

しかし、今年の名人戦では羽生三冠を相手にものすごい強さを発揮していました。

思わず、森内名人の防衛で思うことという微妙なエントリを書いてしまいました。

そして来月、竜王戦の挑戦することに。
何かが起きる予感がします。


森内名人と渡辺竜王(三冠)の対戦成績

<直近10局  2009年6月10日以降>

森内名人1勝 : 渡辺竜王 9勝

<直近20局 2004年12月7日以降>

森内名人 6勝 : 渡辺竜王 14勝

(データの参照元 棋士別成績一覧 )


うーむ。
過去4年の直近10局。
勝率がすごく偏っていて気になるところではあります。

それ以前の10局が5勝で互角だったことを思うと、近年の森内名人はやっぱり調子を落としていたんだろうなと。

それでも、森内名人が復調しているなら、ものすごい熱戦になるのでは?
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by clickshogi | 2013-09-09 23:10 | プロ将棋観戦 | Comments(3)
棋聖戦など、最近のタイトル戦の動きを4つ
最近のタイトル戦の動きをメモ。
棋聖、王位、王座の時期なので、すべて羽生三冠に関わっています。


■棋聖戦

一昨日7月17日の第84期棋聖戦、第4局。

羽生棋聖が勝利して、防衛に成功しました。
後手の羽生棋聖が主導権を握ったまま勝利。


■王位戦

7月10、11日に行われた第54期王位戦の第一局。

行方八段のタイトル初挑戦が話題になりました。今年度はA級復帰も果たしていますし、さらなる活躍が期待されています。

対局は羽生王位が勝利。
一直線のスリリングな将棋で、観戦していて面白い対局でした。

23,24日に第2局があります。


<今後のタイトル戦動向>

■王座戦

羽生王座への挑戦権を賭けた戦い。

7月22日に挑戦者決定戦があります。
郷田真隆9段 VS 中村太地6段。

中村6段が二度目のタイトル登場を果たすかどうか。

考えてみると、若手がタイトル戦に挑戦することが、ここ最近は少ないですね。

1990年代当時は、20代前半の棋士がタイトル戦を席巻していました。ここ数年は中村6段と豊島7段の2人だけです。

郷田9段などの羽生世代がバリバリの健在で、ちょっと年下の久保9段、行方8段、深浦9段など、あまりに分厚い層を形成しているからでしょう。(若手といえば、もちろん渡辺三冠や山崎7段が奮戦していますが)


■竜王戦

ビッグタイトルの竜王戦。
決勝トーナメントの挑戦者が絞られてきました。

7月19日に森内名人VS羽生三冠の準決勝。
勝ったほうが決勝に進むので、竜王挑戦に近づく重要な一局です。

名人以外のタイトルから遠ざかっていた森内名人が勝ち進むのか。

羽生三冠にとっては、強敵の森内名人に勝てば、竜王挑戦が見えてきます。

永世7冠のかかった羽生VS渡辺戦をもう一度観ることができるか。
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by clickshogi | 2013-07-19 02:08 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
渡辺三冠の将棋観が冴える
棋聖戦の第3局。

先ほど、羽生三冠の投了しました。
非常に印象深い一局でした。

91手目。



先手、羽生三冠の2二歩。
同玉だと4二飛車で王手金取りになってしまう。
放置しても2一とで詰めろになる。

羽生三冠が繰り出した妙手です。

控え室やニコニコ解説では、6四香打ちといった手が検討されていました。
切り合いに出て、難解な攻防になるだろうと予想されていたのです。

しかし、渡辺三冠が選んだ手は、なんと同玉。
あえて、王手金取りの飛車を打たせるという。

そして、数手後にはこうなりました。↓



・先手は竜を作って、
・金をとって、
・相手に金を使わせて、
・しかも先手玉の上部が手厚くなった。

ニコニコ解説の先崎学八段は「この局面は第一感で先手が勝ちになりました」との発言。

先崎八段はドラマチックに断言するタイプなので、割り引いて聞くべきかも知れませんが(笑
だからこそ、先崎八段の解説は人気があります。

ともかく、先手にとって思い通りの局面となり、渡辺三冠はあえて飛び込んだことになります。

しかし、意外にも後手を寄せるのは大変で、後手に大量の駒を渡すことになり、終盤で一気に逆転となりました。

いやー。将棋はわからないものです。

終盤に先手はもっと上手い差し回しがあったかも知れません。なので、「2二歩に同玉」という後手の手が本当に正しい選択だったかどうかはわかりません。

いずれにしても、渡辺三冠の将棋センスは独特なものがある気がします。
他の棋士では、2二歩を同玉と取れないのでは?

渡辺三冠は形勢が不利になってもあまり気にしない、というか。
「まあ、しょうがないな」みたいな達観した感じを受けます。

勝つための大局観というより、将棋そのものをどう考えるかという将棋観の話だと思います。
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by clickshogi | 2013-07-06 20:06 | プロ将棋観戦 | Comments(0)
棋聖戦の第2局。黄金カードはまたしても名局。
羽生三冠VS渡辺三冠という、三冠同士の棋聖戦第2局。

際どい勝負を羽生三冠が勝ちきりました。
羽生三冠の強さが出た名局でした。

以下、話題の一手。



64手目。後手の8六桂打ち。
平凡にして好手。
7七歩と打ちたいところで、歩がないので桂馬打ち。

もったいないから本来は打てない桂馬です。
ニコニコ解説の塚田九段も、候補手には上げていましたが、もったいないから有力ではないとしていたようです。

しかし、指されてみれば、他の手に比べても、もっとも確実に迫る手となりました。
実際、対局後のインタビューで、渡辺三冠はこの手を「厳しかった」としていました。

そして、焦点の一手。



69手目の先手6九銀成。
この次の一手で、後手7四飛車の大旋回。

そこで、銀成らずにしておけば良かったというコメントもありましたが、感想戦で明らかになったのは、
後手の5九銀を警戒した成りだったという。

成った理由も深ければ、成った後の7四飛車も控え室では見えていなかった妙手。

まさに黄金カードに相応しい大熱戦でした。
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by clickshogi | 2013-06-22 22:23 | プロ将棋観戦 | Comments(0)