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ネット将棋生活
ネット将棋とSOHO生活。将棋倶楽部24は卒業
カテゴリ:将棋コラム( 26 )
プロ棋士より強いスマホ将棋アプリは何?
三浦九段の出場停止処分について、三浦九段が反論する声明をリリースしました。

「ぬれぎぬ」であることを主張し、将棋連盟の調査に全面協力すると書いています。

プロ棋士が参考にするスマホアプリとは?

ふと疑問に思ったのは、仮に三浦九段が黒だったとしたら、どんな将棋アプリを使ったのか?ということ。

トッププロの三浦九段が、自分で考えるよりもマシだと思う将棋アプリって存在するのでしょうか。

PCソフトならいくらでもあるんですよ。Bonanza、GPS、技巧などなど。将棋ソフトはとっくにプロを超えているので。

問題は、スマホアプリにあるのか?ということです。

有名な将棋アプリには、将皇、金沢将棋、AI将棋があるけど、そこまで強くない。

残るは、将棋ウォーズに搭載されているponanzaを使った棋譜解析でしょう。

スマホアプリ単体で考えられるのは、現時点ではこれ。スマホのCPUでPC並みに強い解析がなされるのかわかりませんが。

不正の方法としては、通信を使って自宅PCを遠隔操作した可能性もあります。

※追記

週刊新潮で知りましたが、三浦九段の指し手と一致したのは「技巧」らしいです。

自宅のPCソフトをスマホから遠隔操作したことになります。(あるいは協力者がいたか)

さすがにスマホアプリ単体では、プロが使うほど強いソフトはないのでしょう。


この問題の着地点

橋本八段のtwitterにあった「1億%クロ」というツイートが話題になりました。(削除されたようです)

まあ、あまりに不自然すぎる離席と、指し手一致率の高さが揃うと、クロだと感じるのが正直なところなのでしょう。

他の棋士だって腹の中では同じことを考えているのに、さすがに腹にとどめている。ポロッと本音を言ってくれるのは、我らがハッシーだけですね。

とはいえ、状況証拠だけだし、「体調が悪かった」「ソフトで研究する時代だから一致することはありえる」という弁明をすれば、裁判なら無罪でしょうけど。

結局、来年になったら三浦九段は復帰して、将棋界は何事もなかったかのように平静を取り戻すと思います。

八百長で大騒動になった相撲界だって何事もなかったかのように大人気

カンニング疑惑でプロ将棋に興ざめ感があるけど、2ヵ月半くらいたつと、どうでもよくなりそう。私自身も。

事の成り行きに頭を痛めている将棋連盟の偉い人たちには、「安心してください。忘れますよ。」と言ってあげたい。

相棒の右京さん的な着眼点

他で指摘されているかどうか知りませんが、面白かったことがあります。

竜王戦の挑戦者決定戦で勝ったのは三浦九段ですが、対局後に興味深い発言がありました。

挑戦者に決まった第3局の終局後に三浦九段は以下の発言をしました。

力以上のものが出せたように思います。挑戦者決定戦の第1局が完敗でしたが、第2局、第3局と立て直せたのでよかったなと。」


色眼鏡で見ているからでしょうけど、「力以上」という部分がスマホ使用を連想させます。

右京さんなら、「本心がポロッと出たのではありませんかね~」とプレッシャーをかけそうです。

まあ、でも、真相はわかりませんが。

確実に言えることは、今後、三浦九段が活躍すれば、「あれはシロだったに違いない」という人が増えていくでしょう。世間なんてそんなものです。



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by clickshogi | 2016-10-19 01:30 | 将棋コラム | Comments(0)
対局中のスマホを使ったカンニングを防ぐ方法
三浦九段の疑惑と出場停止処分は、メディアでも報道されて話題になっています。

今後、プロ棋士たちは「スマホでカンニングしたのではないか」と疑われることになります。

持ち物検査をしたところで、下着の内側にスマホを隠し持っていないか疑われる。

・頻尿でたびたび離席する。
・便秘でトイレの個室にこもる。
・腹が痛くてトイレの個室にこもる。

これだけで「まさか将棋アプリを使っていないか?」と疑われる。

プロ棋士にとっては、「疑われているのではないか?」と思うだけでストレスかも知れません。トイレに行くたびに嫌な思いをすることでしょう。

「前回トイレに行ってから、まだ30分しかたっていないから、また離席したら疑われるかも?」なんて自問自答をして疲弊する可能性がある。

解決策は簡単です。

対局場のトイレに携帯の通信を遮断する装置をつければいい


すでにコンサートホールやシアターで実装されている装置です。妨害電波を出すことで、携帯の通信ができなくなります。

将棋会館のトイレをはじめ、対局場のトイレに実装すれば、疑われる可能性が消えます。

対局する棋士が一人になるのはトイレですから、トイレ内からの通信を遮断すれいい。(対局中の外出は禁止になったので)

この装置をつけた時点で、スマホのカンニングは不可能となり、プロ棋士は「疑われるストレス」と無縁になる。

設置するのにお金はかかりますが、それほど高価というわけでもない。

どのみち設置しないと問題は解決しないわけで、設置するのが遅れれば遅れるほど、プロ将棋界の信用は落ちることになるでしょう。

※追記

外部に協力者がいたときの対策として通信の遮断を考えましたが、それとは別にスマホ内臓のソフト対策が必要です。

小型のスマホを下着の中に隠すことができるので、持ち物検査はまったく意味がない。

となると、2つしかありません。

・金属探知機による身体検査(トイレに行くときに毎回検査を受ける)
・トイレ個室のドアを下腹部だけにして、それ以外が丸見えの「ニーハオ・トイレ」にする。

どちらか一方、または両方の対策が必要になりそうです。


※さらに追記

スマホ不正は自宅PCを遠隔操作した可能性が濃厚のようです。

やはり現時点のスマホアプリは、それほど強くないので。

対策としては通信遮断で済みそうです。

数年後にはスマホアプリの将棋ソフトが強くなって、アプリ単体での対策が必要かも知れません。



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by clickshogi | 2016-10-15 19:24 | 将棋コラム | Comments(2)
自分で考えても価値を生まない時代
竜王戦の挑戦者だった三浦九段が出場停止処分となりました。

三浦九段は夏ごろから対局中に不自然な退席が多く、スマホでのカンニングを疑われ、その流れの中での処分のようです。

三浦九段は「ぬれぎぬ」だと主張しています。

真相はどうあれ、トップ棋士であってもスマホのカンニングが疑われる時代になりました。

スマホのカンニングは防げない

先週、将棋連盟はスマホの持ち込みや対局中の外出を12月14日から禁止する決定をしました。

しかし、スマホの持ち込み禁止といっても、厳重な身体検査でもしないかぎり、こっそり持ち込むことは可能です。

トイレ時間を禁止することはできません。個室に入ってスマホのソフトを使う時間はあります。

将棋ゲームの性質上、重要かつ難解な局面でソフトを使えるだけでも大きな効果があります。

外部に協力者がいるなら、「4六銀」といったメールを送ってもらって、読めればいい。ポケベルのような装置でもカンニングは可能です。

バレたときのことを考えると、そこまでする棋士はいないと思いますが、「それが可能であること」の影響は大きい。

多くのファンが持っていた「将棋の神通力」のようなものが剥落する可能性があります。

そもそも、トップ棋士よりもスマホに入っている無料将棋ゲームの方が強いというだけで、将棋のイメージは大きく変わってしまいます。

自分で指さない将棋ファンが多いことは何を意味するか

最近は「観る将」なんて言葉がありますが、将棋を観るだけで自分で指さない将棋ファンが増えています。

このブログでも5年前に「自分で指さずに観戦する」という記事を書きました。

自分で指さない将棋ファンは、その頃からものすごく多かった。その記事では、勝ち負けによる感情の振れが疲れるからと書きました。

今思うと、将棋倶楽部24でソフト指しが全盛になった時期と重なっているようにも思えます。

頑張って将棋の勉強をしたところで、素人にソフトを使われると負ける時代になった。

だから、自分で考えて将棋を指す意欲が出なくなった。観る将が増えている理由はここにありそうです。

ソフト指しの脅威はプロ将棋界に及んでいます。

プロ棋士が将棋の道を究めるモチベーションを維持するのが難しくなってくるでしょう。どんなに頑張ってもスマホの将棋ソフトに勝てないので。

今の子供たちがプロ棋士を目指すモチベーションも持ちづらい。

今後の将棋界はプロ・アマチュアともに視界不良だと思います。

多くの業界で進行している現象

天才が40年かけて極めた技より、ソフトが勝ってしまう。

これは至るところで進行している現象です。

会計の仕事、法律の仕事、すべてソフトが仕事を奪っています。素人がソフトを使えば、高度な専門職の人と同じ結果が出せる。

大学生のコピペレポートが問題になっていますが、似たような現象です。無い知恵絞って必死に考えるより、検索してコピペした方が水準の高いレポートが一瞬で完成する

これはもうカンニングどうこうではなく、そういう時代になっているとしか言いようがない。

価値観を変える時期に来ているのかも知れません。自分で考えても価値が発生しない時代に入っている

10年後20年後にはびっくりするほど将棋界の状況も変わっていることでしょう。
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by clickshogi | 2016-10-13 02:09 | 将棋コラム | Comments(0)
スターの存在
先日、里見香奈女流3冠が奨励会の3段になったというニュースがありました。

女性初のプロ棋士まであと一歩。
これから三段リーグが注目を集めそうですね。

里見さんにたいして「女羽生」という異名をネットで見かけました。

若くして女流5冠になった実力は、かつての羽生さんを彷彿とさせているということでしょう。

羽生さんが1996年に七冠を達成したとき、空前の「羽生ブーム」がありました。
将棋のルールを知らない人でも「羽生」は知っているという。

その頃から、将棋のイメージがすごい向上したような気がします。
それまでは、将棋といえば「麻雀」「鉄道写真」「盆栽」などと同じカテゴリだったような気がします。

羽生ブーム以降は、将棋のイメージが一歩抜け出しました。「賭け、マニア、年寄り」のイメージから、「競技、知的ゲーム、年齢不問」といった方向へ。

ということで、今度は里見さんの活躍によって、女性のあいだで将棋のイメージが向上するのでは?

女の子の家庭でも、将棋を教えるケースが増えるかも。
スターとかカリスマとかいわれる人の存在は、多大な影響力があります。
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by clickshogi | 2013-12-29 13:50 | 将棋コラム | Comments(0)
「将棋を世界に発信する」ために必要なこと
昨日、第三回電王戦の日程発表がありました。

安倍首相が登場して、「将棋を世界に発信する」というコメントがありました。

たしかに「世界の将棋」になったら素晴らしいことです。

以下の比較を見てください。

<将棋と似たゲーム(棋類ゲーム)の競技人口>

・チェス :  5億人  (欧米)
・シャンチー(中国将棋) : 5億人  (中国・ベトナム)
・囲碁 : 6000万人 (アジア)

・将棋 : 2000万人 (日本) 


競技人口でかなりの差があります。
将棋は日本限定のマイナーなゲームであることがわかります。

ちなみに、将棋の競技人口を2000万人としましたが、これは数字を盛っています(笑。
実際は、レジャー白書によると700万人ほど。

取った駒を使えるのは将棋だけ。他にはないスリリングで深いゲーム性があるので、本来だったら世界中に普及していく面白さがあるはずです。

将棋が「世界の将棋」になるために必要なことを考えてみました。


駒のアイコン化

将棋の駒が漢字というのは、世界への普及には大きなハンディです。
漢字文化圏でないと受け入れられることはなさそう。

以前、テレビでやっていたのですが、欧米の人は漢字の見分けがまったくつかないそうです。

子供のころから漢字に触れてないので、漢字のための脳神経が発達していない。
目の前を漢字を見ながら模写することができないそうです。

たとえば、「愛」という漢字を見せられて、それを書き写すことができない。
曲線を組み合わせた複雑怪奇な図形に見えてしまうのでしょう。

つまり、漢字文化圏ではない地域に「漢字の駒」のゲームを普及させるのは、ちょっと無理がありそうです。

本気で世界への普及を目指すなら、将棋の駒をアイコン化するとか、そういう思い切った手を打つしかないです。

やっぱり、漢字文化圏のアジアだけをターゲットにした方が良さそうですね。


プロ入りの条件を劇的に緩和する

海外への普及を目指すなら、外国人プロ棋士が欲しいところです。

プロがいない状態では盛り上がりに欠けるからです。

もちろん、将棋人口が少ない海外で、プロ制度が出来るのは期待できません。
まずは日本の将棋連盟の中で、外国人プロ棋士が誕生する必要があります。

たとえば、アジアへの普及を目指すなら、中国人や韓国人のプロ棋士がいて、それぞれ現地のファンから応援される形を作りたい。
 
相撲が良いモデルかも知れません。
日本の大相撲はモンゴルで大人気のようですが、言うまでもなくモンゴル人の力士が活躍しているからです。

ただし、将棋の場合はここで難点があります。
プロになる敷居が高すぎる。

現行の奨励会システムは入り口が狭すぎて、外国人の参入はかなり厳しいと思います。

子供のときから弟子入りするなど、特定の人生を選ばないとプロになれないシステムだからです。

アマチュアの大会で一定成績を収めれば、自動的に将棋連盟のフリークラス入りするとか、そのくらい門戸を広げないと外国人プロ棋士は誕生しないでしょう。

プロになった後で活躍できるかどうかは、その人の実力次第なので、そこは現行の制度でいいと思いますが、入り口は広くしておきたいところです。

本気で将棋を世界に普及させるつもりなら、制度変更は避けて通れないと思います。


海外への普及のために金をばらまく

後はやっぱり、海外の人に将棋を知ってもらって、ファンを増やすしかないです。

ファンが一定レベルまで増えれば、後は自動的に普及するので、そこまでは積極的に関与していく必要があります。

・海外で将棋教室を開設する。
・海外の指導棋士に給料を出す。
・海外の将棋大会に賞金を出す。

金をばらまいて環境を整えていくしかなさそうです。


ということで、世界に将棋を普及させるために必要なことは3つ。

1.駒をアイコン化する。
2.プロ入りの条件を劇的に緩和する。
3.海外に莫大な金をばらまく。

どれも実現する見込みはなさそう(笑

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by clickshogi | 2013-12-11 18:53 | 将棋コラム | Comments(0)
アドバンスド将棋とか見世物とか
今朝の日経新聞で、コンピュータ将棋の記事が8段ぶち抜きで掲載されていました。

第2回電王戦の結果を受けて、今後の将棋界を考える内容でした。

その中で、以下の2点が印象に残りました。


▼アドバンスド・将棋

チェスの世界では、パソコンの持ち込みを許可した「アドバンスド・チェス」という対局があるそうです。

コンピュータを道具として使うことで、さらに質の高い対局を目指すものだとか。

記事の中で、そういった対局の方法もあると指摘していました。

これはイイ(・∀・) と思って、「アドバンスド将棋」で検索したら、先月、電気通信大学でその試みがあったそうです。

アドバンスド将棋イベント

いずれプロ将棋界でも開催されるのでは?

今はコンピュータ将棋とプロ棋士の実力がぎりぎり拮抗しているから、両者の対局に関心が集まります。

やがて、コンピュータ将棋が圧倒的に強くなった時代には、コンピュータを道具として使った対局に関心が移りそうです。

もしかしたら、電王戦はその方向に行くかも知れませんね。


▼見世物だという懸念について

日経新聞の記事の中に、次のような内容がありました。

-----
(コンピュータとの対局は)「将棋に人生をかけたプロ棋士が、見世物に」(なる懸念がある)
-----

こういった心配をする記事に驚きました。

私は、「プロ」というのは「見世物」のことだと思っていたからです。

たとえば、草野球は見世物ではなく、プロ野球は見世物です。

草野球の天才であっても、1円にもなりません。

素人とプロとの違いは、強いかどうかではなく、見世物かどうか、という点です。

見世物が嫌なら、プロをやめて、人知れずやっていればいいと思います。

プロになるというのは、見世物になることを意味します。
そうでなければ、経済的に成り立ちません。

イチローが素晴らしいのは、メジャーリーグという見世物を沸かせるからです。
「僕は野球が好きなだけなんだ。見世物じゃない」というなら、プロをやめて草野球をやるしかありません。

コンピュータ将棋との対局は、世紀の見世物です。
それは「プロ冥利に尽きる」ものであって、「見世物になるから嫌だ」というものではない。

ですから、将棋に人生をかけている人を見世物にするのは可哀想、というような発想で書かれた記事には、違和感があります。

将棋に人生をかけた人だからこそ、その舞台に上がることが許されるのです。
それは名誉なことです。
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by clickshogi | 2013-04-27 17:07 | 将棋コラム | Comments(0)
プロ棋戦は一定の曜日で
第2回電王戦はすごい盛り上がっています。

その理由として、決まった曜日に対局が行われている点が大きいと思います。5番勝負が5週連続で土曜日に開催されています。

将棋ファンとしては、土曜日が近づいてくると、ワクワク感があります。

これが他のタイトル戦のように、まったく不規則だったらどうでしょうか。火曜に対局したと思ったら、次の対局は2週間後の金曜とか。

対局日を覚えてられないので、対局があることを「ふいに思い出してワクワクする」ことができません。

これは大きいですよ。
テレビ番組を例にするとわかりやすいです。

たとえば、NHK大河ドラマ。
毎週の日曜8時と決まっているから、視聴者は楽しみにできるわけです。

これがまったくの不規則な放映になって、あるときは土曜、あるときは火曜日、しかも、隔週だったりと、バラバラになったらどうでしょうか。

おそらく視聴率は3%くらいまで下がると思いますよ。
どんなに面白いドラマでも人気は出ません。

コンテンツを面白くすることも大切ですが、それ以上に顧客との接点に気を使った方がいいと思います。どんなに優れた商品を作っても、流通で失敗したらビジネスは成り立ちません。

運営上の理由はいろいろあるとは思いますが、タイトル戦の番勝負は、毎週連続で決まった曜日に開催するのが適切ではないでしょうか。

対局の注目度は、2倍3倍に上がると思います。
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by clickshogi | 2013-04-19 08:02 | 将棋コラム | Comments(0)
勝敗よりも棋理
久しぶりの更新。

ネット将棋の依存について前回まであれこれ書いてきました。

将棋の対局というのは、どうしても勝ちたいという気分に襲われます。あるいは負けたときには失望感とかムカムカする感じ。

これに振り回される限り、ネット将棋の依存は付いて回る気がします。

「そろそろ潮時かな」と思っていて、一大決心しました。

いやいや、将棋はやめませんよ。

将棋の目的を勝つことではなく、棋理を追うことにします。

将棋の理(ことわり)を楽しむ。
目の前の一局に勝つことではなく、ゲームとしての将棋のメカニズムを追求していくということですね。

棋理については知恵袋でわかりやすい説明がありました

将棋をやるなら「棋理は当たり前」という人がいるかも知れませんが、「言うは易く行うは難し」だと思います。

棋理を追うなら、感想戦は当たり前だし、定跡の勉強も当たり前になるはず。しかし、それがなかなかできていないわけです。

気晴らしに対局をして、時間に追われながら手に汗を握って、エイヤと指運で駒を動かして、勝った負けたをやることが楽しかったわけです。でも、そういう楽しみ方は卒業。

プロ将棋を観戦するときも、棋理を追うことにします。

お気に入りのプロ棋士に感情移入して、一緒に戦って、勝ち負けを疑似体験するなんていうスポーツみたいな楽しみ方をするのではありません。

人ではなく盤面に注目して、棋理の理解を深めていく。
もちろん、私の棋力では「解説」がないと無理なので、解説を楽しむということでもあります。

ということで、将棋において興味を持つ方向を今までとは180度違ったものにします。
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by clickshogi | 2013-02-10 08:21 | 将棋コラム | Comments(1)
棋譜は保存しておくべきだった
ちょっと後悔していることがあります。
将棋倶楽部24で指した自分の棋譜を保存しておくべきでした。

ネット将棋というのは早指しで大量に指すことが多いので、私自身は雑な将棋が多かったということもあり、棋譜を残しておこうなんて考えませんでした。

後になって見直すとは思わなかったので、棋譜を1局も残していません。

しかし、今になって、5年前・10年前の自分はどんな将棋を指していたのだろうかと知りたくなります。もし棋譜が残っていれば自分の成長を実感できたのに、と。

格上の相手に勝ってテンションがあがった棋譜とか、感想戦をして学びがあった棋譜など、自分なりの将棋の歴史を振り返りたくなります。

全部の棋譜でなくてもいいので、残したい棋譜だけでも保存しておくべきでした。

それもこれも、棋譜を残すなんて簡単だからです。

1.対局ウィンドウの「棋譜」ボタンをクリックして、全選択コピー。
2.それをエバーノートに貼り付け。

所要時間は5秒くらい。
なんの手間でもありません。

エバーノートに置いておけば、いつでもKifu for winから再現できます。
クラウドなので、PC買い替えとか引越しのときも、データ移動の手間がありません。

これほど保存が簡単な時代になったわけですね。

※数ヶ月前の棋譜なら、将棋倶楽部24の棋譜検索に残っているので、まとめて保存する手もあります。ただ、たくさんの作業を一度にやるのは、かえって面倒に感じるかも。対局が終わった直後にコピペして残したほうが楽だと思います。

せっかく将棋を指すなら、棋譜は絶対に残しておいた方がいいと思います。
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by clickshogi | 2012-11-20 08:00 | 将棋コラム | Comments(0)
将棋業界のマネタイズ
投資評論家の山崎元氏が将棋ビジネスについてコラムを書いていました。

衰退か? 盛り返すか? 頭脳の格闘技「将棋」をビジネスとして考える

将棋連盟の年間収入は27億円ほどで、ほぼ頭打ちになっているそうです。
将棋連盟のことを「成長が止まった中小企業」と喩えていましたが、言い得て妙です。

将棋業界を成長させるというのは、「考えるに値する大きなゲーム」であると締めくくっていました。


▼将棋ファンに課金?

上記のコラムの中で、非常に気にかかる点があります。

将棋ファンにたいして今の5倍10倍といった課金を目指すことはできないか?という内容がありました。
将棋ほどのコンテンツが、棋譜速報で毎月500円程度しか課金できていない。マネタイズに失敗しているという主旨でした。

「ファンへの課金」という方向性は、間違っていると思います。

ほとんどのコンテンツビジネスにおいて、消費者に直接課金するビジネスモデルは、市場を縮小させるだけで十分な収益を上げられていません。

将棋連盟が今までやってきた「企業スポンサーから収入を得る」というビジネスモデルがベストではないでしょうか。より安定的に大きな収益を得られるからです。

収益源を増やそうとして安易に課金するとファン人口が減っていきます。
結果として、スポンサーがつかなくなったり、スポンサー料を値切られるようになるでしょう。


▼スポンサーは入れ替わる

主要スポンサーの新聞社が衰退産業なので、いずれスポンサー料が払えなくなるという懸念があります。

この不安があるからファンに直接課金をするといった話が出てくるのかも知れません。

しかし、現在のスポンサーが降りるなら、他のスポンサーを探すだけではないでしょうか。
携帯通信業界・SNS業界・ヤフーのようなネット大手など、「その時代の成功者」に取引を持ちかけることになるでしょう。

実際、例年行われている「将棋祭り」がそうなっています。
昔は三越のようなデパートがスポンサーだったのに、今ではヤマダ電機のような家電量販店がスポンサーです。スポンサーは時代と共に変わって当然です。

棋戦のスポンサーがいつまでも新聞社である必要はなくて、将来的には名人戦のスポンサーがNTTドコモ、竜王戦のスポンサーがソフトバンクであってもいいわけです。

すべては、将棋業界に広告価値があればの話ですが。


▼直接課金で将棋業界はシュリンク

ということで、将棋業界が一番に考えるべきは、ファンを増やして広告価値をあげることに尽きるはずです。

新規のファンを増やすだけでなく、既存のファンの稼働率(視聴率)を上げることも必要です。

ちなみに、「将棋には伝統がある」と誇らしく語られることが多いですが、ファン人口が200人だったら、どんなに伝統を訴えてもスポンサーは現れません。

やはり、ビジネス面で重要なのは顧客(ファン)の数であって、「将棋の価値=2千万人以上という将棋ファン人口」といえるでしょう。

将棋ファンに課金するというのは、将棋人口を減らすことになるので、長期的にはスポンサー収入をリスクに晒します。

課金ビジネスに走ってプロ将棋の情報を制限すれば、確実に将棋への入り口を狭くします。将棋ファンの稼働率を下げることにもなりますし、ファンから離脱する人も増えていくでしょう。

よく聞かれるのは、「課金といっても些細な金額じゃないか」という話です。しかし、10代20代の若者にとっては、その些細な金額が将棋離れの原因となるはずです。

まして、上記のコラムは課金を5倍10倍にするという話ですから、取り返しのつかない結果をもたらすと思います。

スポンサーからカネをもらっているのに、加えてファンからもカネをもらおうとする「二兎を追う戦略」は、ファン離れとスポンサー離れを同時に引き起こす最悪の選択だということです。

50年後、歌舞伎や能のような「好事家を相手にするだけの狭い業界」になったり、人形浄瑠璃のような「補助金頼みの業界」になっていないことを願いたいものです。
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by clickshogi | 2012-10-26 22:37 | 将棋コラム | Comments(0)