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ネット将棋生活
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カテゴリ:将棋ソフト( 14 )
第3回電王戦とタッグマッチ開催で思うこと
ご存知の方が多いと思いますが、第3回電王戦の開催が決定しました。

→ 将棋電王戦 公式ページ

ただし、詳細は後日発表ということで、現在わかっているのは来春に開催するということ。そして、屋敷九段が登場するということです。

第2回電王戦が終わって、あまりにコンピュータ将棋が強かったので、第3回が開催されるか心配していました。

「逃げないでほしい」というのがファンの本音なので、実はホッとしています。

そして、屋敷九段が登場するというので、今回もトッププロが出ることは決まったわけです。
しかし、前回も三浦八段が出ていますし、結果はコンピュータの圧勝。

できれば、今回はトッププロ一人という出し惜しみではなく、トッププロをズラッと揃えるか、羽生・森内・渡辺の御三家が出るか、せめて次世代トッププロと目されている棋士(広瀬7段、豊島7段、中村6段など)にも出てほしい。ファンの勝手な思いです。

とにかく、第2回電王戦であきらかになったコンピュータの強さからすれば、普通にやっていて勝てるという段階ではないし、今後はコンピュータが格上になるのは避けられません。

そこで、勝利の記憶を残しておきたい。
第3回電王戦は人間側が勝ったんだよな~、のような。

コンピュータが一段の成長をする前に、総力戦で挑んでほしいです。


電王戦2.1 タッグマッチ

第3回電王戦の開催決定とともに決まったのが、今月末のタッグマッチ。

→ 電王戦タッグマッチ 公式ページ

第2回の電王戦に出場したプロ棋士が、対戦したコンピュータと手を組んで、それぞれトーナメントで戦うという。

いわゆるアドバンスド将棋です。
前に記事にもしましたが、コンピュータ将棋の発展はこの方向に行くことは間違いないと思います。

というのも、人間VSコンピュータというのは、いずれコンピュータが格段に強くなって成り立たなくなるからです。

だからといって、コンピュータの存在をスルーして、従来からの人間同士の対局だけにするのは芸がない。ファンサービスにならない。

そこで、コンピュータを利用して、さらにプロ棋士が高みを目指すという流れ。

電王戦という棋戦は、こっちの方向で生き残っていくと思います。

そうなると、今月のタッグマッチが成功するかどうかは、電王戦の将来を占う重要なものになるはずです。

けっして余興的なイベントではなく、今後のコンピュータ将棋と将棋界の進路にかかわる重要イベントです。

中終盤の緊迫した場面で、コンピュータの示した手をプロ棋士が採用するかどうか。
なんか、すごい楽しみですね。
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by clickshogi | 2013-08-24 02:03 | 将棋ソフト | Comments(0)
第23回世界コンピュータ将棋選手権の結果が出る
ゴールデンウィークといえば、コンピュータ将棋選手権です。

先月の第2回電王戦が終わったばかりなので、注目度も高かったようです。

第23回世界コンピュータ将棋選手権

<結果>

優勝 Bonanza
2位 ponanza
3位 GPS将棋
4位 激指
5位 NineDayFever
6位 ツツカナ
7位 習甦
8位 YSS


■優勝はBonanza。コンピュータ将棋に多大な進展をもたらした大御所が帰ってきました。昨年の大会では予選落ちだったので、第2回電王戦に出場できませんでしたが、本来、もっとも電王戦に出るべきソフトです。

■Bonanzaのプログラムはオープンソースとして公開されています。プログラムに磨きがかかった優勝ソフトが公開され、他のソフトはそれを参考にして、さらに強くなる。コンピュータ将棋は一段と進歩しそうです。

■1位から3位までは、勝率で並んでいます。Bonanza、ponanza、GPS将棋は、現在におけるコンピュータ将棋の最高峰ですね。

■YSSが決勝に残ったのはうれしいですね。第2回(1991年)のコンピュータ将棋選手権から出場している老舗の将棋ソフト。AI将棋の名前で市販化されて、将棋ソフトを代表するブランドとなりました。昔からHPではコンピュータ将棋の情報を発信していて、このサイトをみて開発をはじめた人もいると思います。

■初登場のNineDayFeverが5位。Bonanzaをベースにして、「機械学習結果が誤っているところを見つけ出す」という方針のプログラムを実装しているそうです。プロ棋士の棋譜を教師として学ぶのではなく、機械同士の対局から「誤った評価値」を見つけて解消していく、ということのようです。着眼点が優れていたのか、一気に結果を出しました。

■今回、Puella α(旧ボンクラーズ)が参加していないのが残念です。開発者の伊藤さんは、囲碁ソフトに取り組まれるようです。将棋ソフトは目標を達成したということかも知れませんね。電王戦に欠かせないキャラクターとして、ゲストという形でもいいのでお見かけしたいと思います。
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by clickshogi | 2013-05-07 07:49 | 将棋ソフト | Comments(0)
電王戦第5局の観戦記が遅れてる
観戦記は棋戦の楽しみの一つです。

第2回電王戦の観戦記も堪能しました。

第2回電王戦の観戦記 一覧

<観戦記者>
第1局 夢枕獏
第2局 先崎学
第3局 大崎善生
第4局 河口俊彦
第5局 夢枕獏

観戦記者もタレント揃い。

今回の目玉人選は、夢枕獏さんでしょうか。意表をついています。

ただ、その夢枕獏さんによる第5局の観戦記が遅れに遅れています。

4月25日に配信予定でしたが、4月29日の現在まで配信されていません。

第1局の観戦記があまりに自由奔放で、観戦記になっていないことにクレームがきたのでしょうか(笑

あるいは、ニコニコ超会議の影響かな。

待たされると、期待が高まってしまいますね。
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by clickshogi | 2013-04-29 00:59 | 将棋ソフト | Comments(0)
電王戦にいつ出るか? 次でしょ!
第2回電王戦では、コンピュータ将棋の強さが明らかになりました。

そして、これからもっと強くなることが確実です。

来年の第3回電王戦あたりが、プロ棋士がコンピュータ将棋に勝つラストチャンスになるような気がします。

5年後10年後になれば、コンピュータ将棋にたいして手の打ちようがなくなるはずです。

羽生三冠、渡辺三冠、森内名人という最強棋士たちには、できるだけ早く、来年あたりに出場してほしいと思います。

「コンピュータ将棋には負けて当然」という時代になったら手遅れです。そのときになって出場しても、まったく盛り上がりません。

「フェラーリとのマラソン勝負」のようなイベントがあっても、結果が明白なので会場は寒い空気になるだけです。(むしろ、お笑い番組の企画みたいに「ネタ」になってしまいます)

ということで、出るならできるだけ早く、来年がベストだと思います。

逆に、タイトル棋士たちが一度も出ないというのは、もっとも避けたいことです。この時代に生きていながら、一度も公式戦でコンピュータと戦わないとしたら、それは残念なことです。人類を代表してコンピュータと戦うのは、人類最強の棋士たちの名誉のはずですから。

ということで、手遅れにならないうちに、最強の棋士たちすべてに出場してほしい。そして、名勝負を繰り広げてほしいな、というのがファンの率直な気持ちです。

チェスの世界では、コンピュータが勝つに決まっているので、「コンピュータVS人間」なんて話題にもならないらしいですね。

将棋も遠からずそうなることは確実です。

第3回の電王戦が最後のチャンスだと思って、将棋界の最強布陣を期待します。

毎年A級棋士が1人登場なんていうのは、やめてほしいところです。
「戦力の逐次投入」は旧日本軍の悪癖です。戦力を小出しにしては敗北を重ねました。ノモンハンから終戦まで繰り返された失敗の法則です。

勝つチャンスのあるときに全戦力でぶつからないと、勝利を得ることはできないと思います。
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by clickshogi | 2013-04-22 22:06 | 将棋ソフト | Comments(8)
コンピュータ将棋の「無慈悲な」強さ
第2回電王戦を振り返ってみると、コンピュータの強さが印象に残っています。

▼0勝3敗

人間側の「1勝3敗1分け」という結果になっていますが、この数字は現実を反映していないと思います。

人間側が勝った第1局ですが、阿部四段の事前研究が勝因だったと聞いています。

コンピュータなので同じ局面で同じ手順を指すということもあって、序盤に穴があると何度でも再現してしまう。その穴を前もって借りた同一ソフトで探し当て、それを実戦で披露したということのようです。

きっちり勝つ算段を用意した阿部四段は素晴らしいのですが、いわゆる「実力勝ち」とはちょっと意味合いが違うかも知れませんね。

同一ソフトの貸し出しを許可した運営側のミスといえるでしょう。

第4局の引き分けは、入玉戦にたいするコンピュータの弱点をついた特異な対局でした。

本来だったら勝ち目のない「終わっている」将棋だったので、「実力勝負の引き分け」というのは無理がありそうです。(もちろん、勝負にこだわった塚田九段の執念は賞賛に値します)

ということで、人間側の「0勝3敗」というのが、現実の数字です。

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(追記)
第1局の勝利、第4局の引き分け、という結果に異論があるわけではありません。
上記で言いたかったのは、「コンピュータと人間のどちらが強いか」という棋力判定の話です。

第1局はコンピュータ将棋より棋力があることを示したことにならず、第4局はコンピュータ将棋と同等の棋力があることを示したことにならない、という話です。
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▼三浦八段の敗北は衝撃だった

誰もが認めるトップ棋士の三浦八段が、大差で負けてしまいました。
この衝撃は、予想以上です。

多くの人が、「普通の棋士は負けることがあっても、トップ棋士は別だろう」と思っていたのではないでしょうか。

トップ棋士は別。
天才は別。

今まで、「最近のコンピュータは強くなった」といった言葉の前には、「人間の中の天才には敵わないだろうけど」という前提があったように思います。

これからは、天才とかトップ棋士とか、そういう問題ではなく、「コンピュータ将棋は人間より強い」と認める時期に来ているようです。

Puella αの伊藤さんが「コンピュータ将棋は名人を超えていると思う」と発言したときに、それに同意した人はほとんどいませんでした。しかし、今となっては意義の唱えようがありません。


▼電王戦はあと数回で終わりそう

第3回電王戦もぜひ開催してほしいですが、現状でこうだと、来年はさらに厳しい戦いになりそうですね。

一つの懸念があります。
プロ棋士側がどうやっても勝てそうにない棋戦になったとき、電王戦をどうするのかという問題です。

コンピュータは終盤が反則級に強いわけですが、今回の電王戦でほとんど発揮する機会がありませんでした。(唯一、第3局の将棋にその片鱗が出ていましたが)

人間側はそこまでもっていけないわけです。
つまり、互角以上の状態で終盤に入るのが難しい。

これでさらに序盤に磨きがかかって、コンピュータの無理攻め体質にも修正が入ったら、どうにもならないと思います。

「人間側が勝てるかも」という期待が持てなくなったとき、電王戦は継続できるのでしょうか。

ルール変更などで多少の延命をはかっても、電王戦を10年20年と続けるのは無理そうです。
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by clickshogi | 2013-04-21 17:00 | 将棋ソフト | Comments(9)
第2回電王戦が終結
第2回電王戦の第5局。

「三浦弘行八段 VS GPS将棋」

結果はGPS将棋の見事な勝利でした。

攻めが続くか、切れるか、という対局。
どのコンピュータ将棋もアグレッシブですね。
電王戦の全局が、コンピュータの攻めて人間側が受ける、という対局でした。

序盤こそ先手の三浦八段が指せそうな景色でしたが、中盤以降は一方的だった印象さえ残ってしまいます。

解説を聞いていても、それほど「後手の攻めが切れそう」という感じではありませんでした。

三浦八段はA級上位の棋士で、間違いなく現在のトップ棋士の一人ですが、その持ち味を発揮するチャンスがなかったように思います。

うーん。残念です。
GPS将棋は本当に強かった。

第2回電王戦がとうとう終わってしまいました。
結果は残念でしたが、本当にドラマチックで素晴らしい5週間でした。


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今回の電王戦を成功に導いたことで、ドワンゴは名を上げましたね。

実際、かっこいいPVにしても斬新な解説会場にしても、先端ネット企業のセンスが光りました。

最後の記者会見で、ドワンゴ会長が「ドワンゴはなるべく目立たないように引っ込んでいたい」といったことを語っていたのが印象的でした。この感覚は、天性の経営者ならでは(笑

プラットフォームを提供する企業は強大な権力をもっていますので、反感をもたれないようにできるだけ謙虚になって愛されるのが正解なのでしょう。

これからも、ニコニコ動画は成長しそうです。
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by clickshogi | 2013-04-20 21:29 | 将棋ソフト | Comments(2)
今後のコンピュータ将棋対局に一抹の不安
先週土曜日の「塚田九段 VS puella α」の対局は、いろいろと反響が大きいですね。
特異な一局だったことは間違いないです。

前回の記事に書いたように、塚田九段の執念に感銘を受けました。

一方で、コンピュータの弱点に期待したイレギュラーな内容だったことも事実です。

puella αの開発者である伊藤さんのブログも話題になっています。

第2回電王戦

アンチコンピュータ戦略、それに対するアンチ・アンチコンピュータ戦略、…とやっていくと、どんどん将棋としてはつまらなくなっていくような気もします。」という一文が印象深いです。

コメントのコメント

入玉対策について
「こっちも限られた時間とリソースの中でやりくりしてるわけですよ。何でもかんでもできるわけではない。「最小のコストで、最大限の効果を目指す」が当然だと思ってます。
と語られています。

いや、本当に、これからのコンピュータ将棋はどうなっていくのでしょうか。

相手に弱点があるなら、そこをついていくのは当然です。
それはやらなきゃ勝負じゃない。

しかし、その結果、将棋の内容が貧相になっていく懸念があります。
イレギュラー的な将棋が増えていくことでしょう。

米長前会長は、インタビュー映像の中で、「プロ棋士が見栄をもたずに、コンピュータをしっかり研究して対策すれば勝てる」というようなことを語っていました。

つまり、将棋の内容より、とことん勝負にこだわれと。
第1回電王戦もそういう一局でしたね。
最初から入玉狙いの泥沼流でした。

しかし、結果として、人間同士だったらありえないイレギュラー将棋ばかりになるのは、やはりファンとしては残念です。

ということで、コンピュータ将棋側に弱点をなくしていただくより他に方法がないんです。

しかし、開発者の方々は、「限られたリソースでやっているので・・・」とおっしゃる。

うーん。どうしたものでしょうか。
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by clickshogi | 2013-04-17 07:55 | 将棋ソフト | Comments(4)
負けられない戦いを見た
第2回電王戦の第4局。

「塚田泰明 九段 VS Puella α (旧ボンクラーズ)」

これまたスゴイ戦いでした。
塚田九段の執念で、持将棋の引き分け。

仮に負けていたら、第5局はただの消化ゲームになってしまうわけです。
はじめて現役A級棋士がコンピュータと対局する大一番の第5局が、ただのオマケに・・・

塚田九段の引き分けのおかげで、「第5局は人間側が引き分けに持ち込めるかどうかの戦い」というテーマができました。

もちろん、将棋はもともと個人戦なので、団体戦を意識する必要はないという意見もあると思います。

ただし、電王戦の熱気が盛り下がることは確実でした。
人間VSコンピューターの5番勝負において、結果が出てしまうわけですから。

それは絶対にさせないという塚田九段の責任感。
胸を打ちます。

将棋の内容は、序盤の段階で入玉戦を決意したのが印象的です。Puella αの強さを認めていたのでしょう。

相がかりの超急戦「塚田スペシャル」にたいして、今回は、入玉戦の超急戦「塚田スペシャルα」といったところでしょうか。

しかし、飛車角を取られながらの無理入玉なので、相手が人間なら持将棋で勝ち目はありません。
入玉戦に弱いというコンピュータの弱点を前提にした戦いです。

将棋としては、本来なら終わっているはずの戦いです。
こういう将棋を指すのは、プロ棋士にとって不本意に違いないわけで、辛かったはずです。

とにかく、負けられないという純粋な思いがあるから、絶望的な将棋を指しきれたのだと思います。

かっこいい将棋を指したいという見栄がでてきたら、あっさり投了しかなかったですね。コンピュータが入玉を目指した時点で、戦略の前提が崩れているので、投げるしかないです。その方が楽になる。

しかし、塚田九段は投げませんでした。「負けられない」という責任感で、どこまでも指し続けたのだと思います。

途中、「すごい対局だ」 「いや、酷い対局だ」 とニコニコのコメントは意見が割れていましたが、最後の方では誰もが塚田九段の執念に圧倒されていたはずです。

本当にすごいものを見てしまいました。
最後まで諦めなかった塚田九段に敬意を表したいです。
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by clickshogi | 2013-04-14 06:33 | 将棋ソフト | Comments(0)
コンピュータの強さが出た名局
電王戦の第3局。

​船江恒平五段 vs ツツカナ

残念ながら、​船江五段が負けてしまいました。

いやー、今回もすごい白熱していました。
序盤は激しい力戦形。中盤からじっくりとした渋い戦いに変化。
名局だったと思います。

逆転につぐ逆転で、とにかく面白い将棋でした。

序盤は船江五段が駒得で優勢。
早めの終局になりそうな雰囲気でしたが、コンピュータが妙手を繰り出して大逆転。
しかし、そこからコンピュータの緩手が出て、​船江五段が逆転。
コンピュータは打つ手がない局面が続いて、​船江五段の勝ちが見えていました。
そこからコンピュータが驚異の粘りで再逆転。

コンピュータが感心するような妙手を出すことが多かったように思います。
また、意外にも、決められるような局面で、コンピュータの緩手が出たのも意外でした。

第4局はどんな戦いになるでしょうか。
毎週の土曜日が楽しみでしょうがありません。
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by clickshogi | 2013-04-07 00:46 | 将棋ソフト | Comments(0)
コンピュータ将棋の偉大な一歩
先ほど、第2回電王戦の第2局が終了しました。

佐藤慎一4段 VS ponanza

佐藤4段が投了して、コンピュータ将棋が始めて現役プロ棋士を破るという歴史的な一局になりました。

いやー。熱い戦いでした。
人間同士の対局と違って、対コンピュータとなれば、心置きなく片方に肩入れして応援できます。
観戦した誰もが、やはり人間側を応援してハラハラしていたと思います。

こういう対局観戦は今までなかったように思います。
観戦者がみんな同じサイドを応援し、心置きなくエールを送るという。

W杯のサッカー日本代表を応援する気分に近いものがあります。
日本人の観戦者はみんな日本代表を応援しているので、観戦者に一体感があるような感じ。

開発者の方も、自分のプログラムで勝ちたいけど、一方でプロ棋士に頑張ってほしいという矛盾した気持ちがあるとインタビュー動画で語っていました。

電王戦は他の棋戦とは違った、個性的なタイトル戦になりそうです。

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対局内容は、ponanzaの細い攻めが続くか、佐藤4段が受け切れるかの勝負でした。
最後の最後まで白熱する戦いでした。

前回と同様、ponanzaも無理攻め気味。
これがコンピュータ将棋の特徴なのでしょうか。
終盤でプロ棋士側が優勢に見えた局面もあります。

ただ、プロ棋士側に疑問手が何度かあり、逆転を許すことになってしまいました。
これはしょうがないですね。
疲れもピーク、時間もない中での指し手のことです。

「はじめてプロ棋士がコンピュータに負けた」
という書かかれかたをメディアでされると思いますが、まったく気にすることはないですね。

コンピュータ将棋が強いことはわかっているので、「はじめて」かどうかは、すでにどうでもいいことです。

プロ棋士とコンピュータが100回対局すれば、何割かは敗北するはずです。それが1割か、2割か6割か、7割か、それはわかりませんが。

米長前会長は生前、第2回電王戦は「人間側の3勝2敗」と予測したそうです。

「はじめて負けたかどうか」という話ではなく、「人間側が何割くらい勝てるか」みたいな興味の持ち方をする段階です。
それほどコンピュータ将棋の水準は高くなっているということでしょう。

実際、PCに入れた練習用のソフトで、「勝ったり負けたりしていた」とプロ棋士が言っているわけですから。

佐藤4段は対戦を引き受けたから「はじめて負けた」ことになっただけの話です。
悔しいのは当然だとしても、会見で言っていた「他のプロ棋士に迷惑を・・・」というのは、まったく気にすることではないです。

そのうえで、コンピュータ将棋側から見ると、40年の月日を経て念願が叶ったわけです。

開発者の方々に拍手を送りたいです。

「コンピュータが人間を超えるのは絶対に無理」と言われた時代もあったわけで、感慨深いものがあります。

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米長前会長は、プロ棋士とコンピュータ将棋との共存共栄を望んでいたそうです。
今回の対戦はこれほど面白くて、ニコニコ動画の視聴者は40万人を超えていました。
すでに共栄共存ができていると思います。
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by clickshogi | 2013-03-30 23:54 | 将棋ソフト | Comments(0)