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ネット将棋生活
ネット将棋とSOHO生活。将棋倶楽部24は卒業
負けられない戦いを見た
第2回電王戦の第4局。

「塚田泰明 九段 VS Puella α (旧ボンクラーズ)」

これまたスゴイ戦いでした。
塚田九段の執念で、持将棋の引き分け。

仮に負けていたら、第5局はただの消化ゲームになってしまうわけです。
はじめて現役A級棋士がコンピュータと対局する大一番の第5局が、ただのオマケに・・・

塚田九段の引き分けのおかげで、「第5局は人間側が引き分けに持ち込めるかどうかの戦い」というテーマができました。

もちろん、将棋はもともと個人戦なので、団体戦を意識する必要はないという意見もあると思います。

ただし、電王戦の熱気が盛り下がることは確実でした。
人間VSコンピューターの5番勝負において、結果が出てしまうわけですから。

それは絶対にさせないという塚田九段の責任感。
胸を打ちます。

将棋の内容は、序盤の段階で入玉戦を決意したのが印象的です。Puella αの強さを認めていたのでしょう。

相がかりの超急戦「塚田スペシャル」にたいして、今回は、入玉戦の超急戦「塚田スペシャルα」といったところでしょうか。

しかし、飛車角を取られながらの無理入玉なので、相手が人間なら持将棋で勝ち目はありません。
入玉戦に弱いというコンピュータの弱点を前提にした戦いです。

将棋としては、本来なら終わっているはずの戦いです。
こういう将棋を指すのは、プロ棋士にとって不本意に違いないわけで、辛かったはずです。

とにかく、負けられないという純粋な思いがあるから、絶望的な将棋を指しきれたのだと思います。

かっこいい将棋を指したいという見栄がでてきたら、あっさり投了しかなかったですね。コンピュータが入玉を目指した時点で、戦略の前提が崩れているので、投げるしかないです。その方が楽になる。

しかし、塚田九段は投げませんでした。「負けられない」という責任感で、どこまでも指し続けたのだと思います。

途中、「すごい対局だ」 「いや、酷い対局だ」 とニコニコのコメントは意見が割れていましたが、最後の方では誰もが塚田九段の執念に圧倒されていたはずです。

本当にすごいものを見てしまいました。
最後まで諦めなかった塚田九段に敬意を表したいです。
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by clickshogi | 2013-04-14 06:33 | 将棋ソフト | Comments(0)
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