趣味というのは、「やりたいときだけやればいい」ので、付かず離れず気楽にやれます。
仕事となるとそうはいかないですね。
いくら生活の糧を得るというリアルがあっても、やはり仕事(の作業)に飽きることはあると思います。
飽きるというより、「停滞する」という感覚でしょうか。
羽生さんが著書の中で、情熱を持ち続けるということこそ才能だ、と書いていました。
本当にそう思います。
どんなことであっても継続的に情熱を持つのは並大抵のことではないですね。
特に、中年以降になって、自分の限界が見えた後で、どうやって意欲を持ち続けるか。
大きなテーマです。
アスリートなどは限界が見えるのが早い分野です。野球選手でもサッカー選手でも、世間では働き盛りとされる40歳前に引退するケースが多いようです。その後の長い人生を、どうやって意欲的に過ごすか。
テレビ解説者やプロ指導者は、明らかにポストが足りないです。その他大勢の人はどうしているのでしょうか。
金銭的に困っていなくても、毎日をどうやって意欲的に過ごしていけるのか。
プロ棋士も、50歳前に棋力の限界が見えて、成績が落ちていくケースが多いように思います。
その後、引退までどうやって意欲をもって将棋に向き合うのか。
企業に勤めるサラリーマンの人も、出世レースから外れて、先が見えた後で、どうやって意欲的に仕事をしていくのか。
もちろん、私のような自営業も同じように、先が見えてからどうやって意欲を持ち続けるのか。
実際は、人生の諸先輩方を見ていると、淡々としているわけですが。
下り坂であることを受け入れてしまえば、意欲があってもなくても、どうということもないと思います。