そういう人が増えているように感じます。
将棋関連ブログとか掲示板などで、そういう方針に言及しているケースを何度も目にしました。
プロ将棋を観戦したり、将棋倶楽部24で高段者の観戦だけをして、自分では指さないようです。
もちろん、将棋がわからないからではなく、昔はよく指していたけどやめたということです。
たしかに、草野球をやらなくてもプロ野球観戦が楽しめますし、サッカーをやらなくても日本代表の試合を熱くなって観戦するくらいなので、自分で将棋を指さなくても観戦だけで充分に楽しめるかも知れません。
最近になって、自分で指さない人の気持ちがわかる気がします。
将棋は勝ち負けがはっきり出るゲームなので、負けると「悔しい」という気持ちがけっこうわきます。
それが将棋の魅力ともいえますが、趣味にしては生々しい感覚がありすぎるのも事実なんですね。
楽しもうと思って将棋を指しているのに、敗戦を重ねてムカムカして、楽しめないことが少なくありません。
理想を言えば、勝敗に執着しないで、最善手を尽くして良い棋譜を残すような楽しみ方をすればいいんでしょうが、そうは言っても感情が湧き上がってくるのはなかなか抑えがたいです。
自分も歳のせいか、「勝敗による心の揺れ」というのに疲れを感じることがあります。
本気で、勝敗を超越した楽しみ方を模索しないと、将棋に疲れてしまいそうです。
勝ち負けを超越するか、指すのを控えるか。そういう時期にきているのかも知れません。